MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

アコード、煙が出て車が動かなくなった原因は?

アコードがレッカーで運ばれてきました。内容を聞いてみると、どうやら煙が出て動かなくなってしまったということです。

これだけじゃ何がどうなったのかわかりません。

業者さんが置いて行った車を点検すると、オイルは入っていたのでとりあえずクランキング使用としました。

が、バッテリーが上がって動きません。

もしやオルタネーターか何かがダメで煙が出て止まったのかな?とも思いましたが、ブースターを繋いでクランキングしたらすんなりエンジンがかかりました。

車を動かそうとしたら納得、この車マニュアルです。クラッチが滑っていました。

各部をざっと点検して、どうやらクラッチが単純に滑っているだけだという結論に達したので、OHすることにしました。

この車、メンバーが邪魔でミッション単体で下ろすのは厳しそう。

エンジンとミッション・メンバーごと下へ落とすのが理想ですが、エンジンを載せる作業台を違う車が使っていたので、上で吊り上げながらミッションを下ろすことに。

作業指数が4WDだと8.5時間です。

費用が部品代も入れると12万円近くまでかかりそうです。

走行距離はまだ6万キロくらいですが、クラッチを外してみたらこの通り。

ずるずるに滑っています。

ドライバーさんは40代の人です。

クラッチって上手に使えば10万キロでも20万キロでも持ってしまいます。

ただ使い込んでくるとディスクのスプリングが取れてしまったりすることが、たまにあります。

なので長く使っても20万キロくらいにしておいたほうがいいかなと。

そもそもマニュアルで乗ってると言うことが、今では希少ですね。

 

 

クラッチフルードも、ブレーキフルードと同じタイミングで交換することをお勧めします。