今まで燃料ポンプって分解したことがありませんでした。そもそも非分解部品です。
分解しようと思ったら、ケースをたたっきるしかないですから。
今ダイハツで燃料ポンプリコールが毎日のように入ってきて、せっかくなので不良品の燃料ポンプを分解してみました。
こちらが純粋な燃料ポンプです。
燃料タンクにはこのポンプを取り囲んでフィルターやらゲージユニットやらがくっついています。
リコール作業ではポンプユニットを分解して燃料ポンプを交換しています。
そもそも燃料ポンプの寿命って何なのか?
もちろん機械的な部品なので、いずれか寿命がやってきます。それよりも先に故障で壊れる事ももちろんあります。
ポンプが故障するケースっていうのは、ガソリンタンクがさび付いている場合。
錆がポンプに回って固着してしまうと、動かなくなります。
では、正常なポンプが動かなくなるのはどういう状態なのか?
ポンプを分解してみるとよくわかります。
ポンプって、モーターそのものの構造です。
使っていて摩耗する部位はこちらです。モーターなのでブラシがあります。
このブラシがすり減ってしまうと、ポンプが動かなくなるというわけです。
最近の車では燃料ポンプの故障はほとんどありません。
故障する車は何かしらの要因があります。
正常なポンプが寿命を迎えるのは20万キロを走行したとしても問題なく使われているので、ブラシは相当な距離に耐えうる設計になってると思われます。
いわゆる外的要因やポンプ自体の不良で止まることはあるけど、正常な燃料ポンプは長寿命な部品だという事がわかります。
昔の車は10万キロ弱で動かなくなるものが多かったんですけどね。
ちなみに今回リコールが出ているのはこのポンプケースの底の部分と、左に持ってるインペラの樹脂部が干渉して動かなくなってしまうというものです。
熱を持つと変形するとされているので、夏場の長距離ドライブ時などがあぶないですね。
実際に分解している図です。