スバルのサンバーですが、エンジンがかからないという依頼を受けました。
もはや定番とも言える故障ですけど。
診断してみると、鍵をひねってもセルモーターが回らない。バッテリーが弱くてセルモーターが回らないというよりは、全くセルモーターに電気が行かないような症状です。
TT2のサンバーにはよくある症状で、鍵を何度か回し直しているとエンジンがかかるようでしたらイグニッションスイッチの不良です。それでもダメな場合はセルモーターが怪しくなる。
あとクラッチスイッチもダメになることがあります。
今回はイグニッションスイッチの不良と診断したので交換することに。
注意深くキーをゆっくり回してみると、なんとなくおかしいなってわかります。
イグニッションスイッチというのは、エンジンをかけるキーシリンダーの奥についているスイッチです。
余談ですがエンジンスターターなどの配線もこのイグニッションスイッチからの配線から分岐させるものが殆どです。
鍵を抜いて、コラムカバーを外しにかかります。
コラムカバーのネジは5本です。
コラムカバーを外すと、このようにキーシリンダーがあるのがわかります。
キーシリンダーの奥についている茶色のがイグニッションスイッチ。別名でキースイッチと呼ばれているものです。
まずはカプラーを抜きます。
イグニッションスイッチは小さなプラスビス1本でキーシリンダーに固定されているだけです。
このネジが意外と硬いんです。プラスドライバーならスタビドライバーなどで回すことになりますが、舐めやすいネジのため、僕はラチェットにプラスビットをつけていつも外します。
こういうタイプの工具です。
ネジは無くさないようにしましょう。
ネジを外すとイグニッションスイッチを引っこ抜けます。
このイグニッションスイッチがよく壊れることで有名です。
キーシリンダーの奥に突起があって、鍵を回すとスイッチも回される仕組みです。
イグニッションスイッチの品番です。2000円ちょっとくらいじゃなかったかな?
昔このスイッチを分解したことがあるんですが、接点変換器だったことを覚えています。単純な仕組みでした。
新しいスイッチをセットする。
スイッチに突起があるので、その突起をシリンダーの溝に合わせる。
ネジをしめる。
カプラーを取り付ける。
これで試してみましょう。エンジンがかかればOK。
あとはコラムカバーを元に戻すだけ
サンバーのエンジンがかからない修理でした。
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