ガソリンエンジンの基礎として、良い火花、良い燃料、良い圧縮というものがあります。これらのうちどれかでも欠けていると正常にエンジンがかからない。
エンジンがかからない時、プラグコードやダイレクトイグニッションを外して、プラグを先端に付けてボディーアースさせたうえで目視の火花点検をすることがあります。
一見火花が飛んでいても、なんだか弱いなぁというときがあります。
目視では火花が飛んでいるはずなのに、弱い。
で、エンジンがかからない。これはどういうことか?
何回か経験がありますが、点火火花が飛んでいても弱いというとき、それは良い火花とは言えない状態にあります。
どういうことか?
火花点検は大気圧上で行われます。しかし実際にプラグが装着されているのはシリンダー内。
大気圧で火花が飛んでいたとしても、シリンダーの中に入ると火花が飛ばなくなるということ。
火花が弱い原因は何かというと、コイルがへたっている。これ、結構陥りやすい罠なんですが、実際にありました。
ディスビタイプの点火装置で火花点検をしたら飛んでいる。でも弱い。なんでだろうと思って調べて行ったらコイルの不良です。
目視で飛んでいるように見えても弱い。
そんな時はイグニッションコイルを疑ってみてください。