単純な比較になりますが、充電制御のスタンダードなバッテリー。そしてアイドリングストップ専用のバッテリー。
この価格差とアイドリングストップを考えてみます。
Amazonで調べてみたら、スタンダードタイプは4062円。アイドリングストップ用は7096円となっています。
(令和3年2月22日調べ)
単純にAmazonでの比較ですが、およそ3000円もの差があるのが分かります。
アイドリングストップ専用バッテリーって、普通のバッテリーと何が違うのかというと、頻繁に電気を出し入れしやすい構造になっているということ。
アイドリングストップを想像するとわかりやすいです。信号待ちのたびにエンジンを停止して、セルモーターを駆動させているので、相当電気が出たり入ったりしています。
バッテリーで一番電気を食うのってセルモーターを回す時です。アイドリングストップ車ってここを強化しているバッテリーじゃないと駄目だという事。
実はアイドリングストップ車に普通のバッテリーを付けても、アイドリングストップするんです。ですが、すぐにバッテリーが耐え切れなくなってランプが点滅します。
では、この3年前後の間に起きるバッテリー交換費用の差額を燃料代でカバーできるのかというと、これは微妙だなと。
事実トヨタはアイドリングストップを新車に装着してこなくなりました。
トータルコストの費用対効果であまり意味がなかったと結論付けたのかもしれません。
今のところ遭遇したことはないんですが、アイドリングストップ車のセルモーターが故障したらどうなのか?
セルモーターが何回駆動したかってECUがカウントしています。これ以上使ったらヤバいなという回数に達したら、アイドリングストップしないようにもなっています。
ただし、セルモーターの寿命って単純に回数だけのカウントでは推し量れないものがありますよね。
雪が深い地域だと塩害でしょっちゅうセルモーターが壊れます。
バッテリーどころかセルモーターまで交換しないといけないとなった時、アイドリングストップ車のメリットって何だったんだろうって。
新車を買う時は高いし、途中の燃費がいいので燃料代は下がる。でもバッテリー交換で普通以上に費用がかかる。
こうなっては本末転倒というやつですね。
トヨタはいち早くそこから脱却しようとしているのかもしれません。
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