新車の1000km点検、いわゆる新車1ヶ月点検のときって、オイルとフィルターを交換するか?しないか?
ということを考えてみました。
昔うちの会社では交換を推奨していました。やはり機械精度でエンジンの鉄粉が混入しているかもしれないからねって。先輩に教わって。
でも今の車は機械の加工精度があがってるから鉄粉なんかでないよと。今は新車点検時にオイルを交換する人は少なくなっています。
で、去年うちで購入した新型のシエンタ。
この車は1000km時点でオイルとフィルターを交換しました。
実はその時に交換したフィルターを分解して検証しようと思って、ずっと持っていたんです。
その後ドライブジョイのフィルターに交換しまして、そちらは3000kmくらいで交換をしています。
この2つのフィルターを分解してみます。中に鉄粉なんかは入っているのか?
純正のフィルターはDENSO製でメイドインジャパン。ドライブジョイはメイドインチャイナです。
分解は金鋸で地道にケースを分解していきます。
ドライブジョイの方が長い期間使っていたので、濾紙の色が濃く染まっています。
この濾紙をさらに広げてみていきます。
まずは新車から1000kmで外した純正のオイルフィルター。
鉄粉の混入は見られませんでした。
このことから、新車1000km時点でオイルとフィルターを同時交換する意味っていうのは、あまりないのかなと思います。
つづいてドライブジョイの社外品。
こちらにも異物混入は認められませんでした。
ドライブジョイって、トヨタの準純正相当品です。
純正のオイルフィルターと比較してみるとこうなります。
上が純正で下がドライブジョイ。
ドライブジョイの方が光を通していません。ということは、濾紙は純正よりも厚みを持たせてあるのがわかります。
それがいいか悪いかはなんとも言えませんが、格安の社外フィルターを分解したことがありましたが、格安品はものすごく濾紙がペラペラだったんです
ドライブジョイのフィルターはちゃんとした濾紙になっているんだなと思いました。
ちなみにこのシエンタHVに搭載されているエンジンは、純正オイルが0W-8という超低粘度オイルです。
フリクションを極限まで減らしているエンジンですので、フィルターの濾紙もその辺りを考慮しているのかもしれません。
実際問題この年代のトヨタ車からオイルフィルターの品番が変わってきましたので。
結果をまとめると1000km時点でオイルとフィルターを交換する意味っていうのは、ほぼないと言えます。
車が好きな人なら交換すればいいと思います。僕は交換しました。
その後の性能に影響するかというと、おそらく体感できる範囲で何かが起きることはないでしょう。自己満足の世界なのかなと。
僕はバイクは100km台で一度オイルを交換しましたけどね。バイクはミッションとエンジンが同じオイルでしたので、割と鉄粉が出てきました。
オイル交換をするときは、マグネットのドレンボルトを取り付けることをおすすめします。