GRS211クラウンのリヤブレーキパッド交換をしました。
パッドはお客さんが持ち込んできたものを使いました。
まずはブレーキフルードのタンクよりスポイトで少しフルードを抜き取っておきます。
ピストンを戻した時に、オーバーフローするのを避けるためです。
キャリパーのブリーダー側から抜くのもありですが、錆びついているのでブリーダーも心配だったので。
GRS211のリヤパッドはこのようにピンと針金で固定されています。
まずは抜け防止の針金を外します。
続いて下側の針金もパッドから外しておきます。
これで上下のピンを抜きます。
固着しているとスムーズに抜けないので、奥から叩いてぬかないとダメな時もあります。
下のピンも引っこ抜きます。
続いて針金を外します。
これでブレーキパッドが外せます。
パッドを外したらキャリパーがスムーズに左右へスライドすることを確認してください。
ブレーキパッドの比較です。
厚みがこのくらい違いますね。
パッドにシムを移植してグリスを塗ります。
キャリパーとの接触面にグリスを塗ります。
錆びが酷かったので、フィッティングキットを用意しました。
針金が折れると大惨事になるので。
ピストンを戻します。
パッドを組み付けていきます。
下の針金を先につけておきます。
ピンを差し込みます。
最後に抜け防止の針金を取り付けます。
これで片側終了。反対側も交換したら、ブレーキペダルを何回か煽ってください。
踏みしろが出たら、ブレーキフルードの量をチェックして不足分を足します。
あとはタイヤを取り付けて、ゆっくりとあたりをつけていきます。
新品のブレーキパッドは慣らしが必要なので、当たりがつくまで効きが弱いので注意。
パッドグリスはいつもワコーズを愛用しています。
ちなみにこの手のクラウン、サービスキャンペーンが出ています。同様の症状の場合はまず確認してください。
この車は対象外でした。
左後輪用ブレーキキャリパにおいて、搬送工程のガイドが不適切なため、キャリパ同士が接触して、スライドピンのダストブーツが損傷することがあります。そのため、使用過程でブーツ内に水が浸入してスライドピンが錆びて固着し、ブレーキパッドが偏摩耗したり、制動時に異音が発生することがあります。