MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

現代の車で暖機運転について考える!暖機は回転が下がるまででOK

そろそろ朝が肌寒くなってきました。

僕が住んでいる長野県では早くも霜がおりた地域があるなどと、ニュースにもなりました。

今日考えてみたいのは暖機運転についてです。

寒くなってくると、とかく暖機運転を長めにとりがちになってしまいます。

そもそも暖機運転ってなんのために必要なのか?

結果を先に書くと、今の車はエンジン回転が落ち着いた頃に走り出すくらいの時間で十分です。

多分、多くの人が考えている暖機運転って、自分がヒーターなど快適な状態で車に乗り出したい!と思ってエンジンをかけているのではないかなと。

車の機械的なことでいうと、昔のキャブレター時代って暖機運転が重要でした。

というのも、キャブ車でファーストアイドルがきいてる状態や、手動でチョークレバーを引いている状態だと、エンジンが温まるまでまともに走れないからです。

インジェクションであっても、冷間時はエンジン回転が高くなります。

寒い時って、ガソリンを濃く噴射しないと燃焼室へ到達する前に、インテークの壁などに付着しがちです。

そのため、キャブ車ではチョークを使って通路を狭め燃料を増やしています。

インジェクションはECUが演算して、燃料を増量して噴射しています。

厳密にいうと、エンジンが完全暖機しないとピストンクリアランスは適正になりません。

そのため、暖機が不十分で走り出すとエンジンオイルにも負担がかかりがちです。

とはいうものの、ただアイドリングして待っているだけの時間ももったいないし、燃料も無駄なので、ファーストアイドルが落ち着いた頃に走り出すのが正解です。

特にファーストアイドルがきいている状態で走り出すと、AT車の場合Dレンジに入れているだけでそこそこの速度がのってしまいます。

ぼーっとしていると危険なので、ファーストアイドルが下がるまでは暖機してください。

いい車ならステアリングヒーターやシートヒーターがついてるので、寒くはないですからね。

ただ窓ガラスがガチガチに凍ってる場合は、お湯などをかけるのはNG。窓がわれることがあります。解氷スプレーを使ってください。

 

 

 

 

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