MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

マイ草刈り機のメンテナンスをしてみた!重たくなったクランキングは直るのか?

自分の家を買って、庭の草がボーボーになってきたのに耐え切れず、数年前に草刈り機を買いました。

手で草刈りをするのには限界があるので。

数年使い込んでくると、昔よりもクランキングが重たくなったなぁ・・。

と、感じることが増えてきました。

リコイルスターターを引っ張ると、明らかに引っかかって重たい。

しかも、無理やり引っ張ればリコイル壊れるんじゃない?っていう感じです。

高性能な草刈り機ならデコンプという機構を持たせていて、圧縮上死点までピストンを合わせるのが楽ちんなモデルがあります。

このEGT220にはそのようなものがなさそうなので、無理やりに引っ張っています。

それにしても今年は固い!ということでメンテナンスしてみることに。

エアクリーナーでも詰まってるのかなと外してみましたが、それほど悪くありません。

吸気・排気が詰まってると抵抗になるはず。

マフラーも外してみましたが、カーボンで詰まってません。

2サイクルってカーボンがたまりやすいですので。

それではと、リコイルスターターを外してみます。

リコイルもスムーズです。

プラグを外した状態でクランキングすると、スムーズにリコイルを引けるので、各部に問題はないようですね。

となると、給油などが出来る部位が殆どなかったので、燃料の混合比をもう少しオイルを混ぜてやろうかなと。

特にオフシーズン前に濃い目の燃料でシリンダーを回しておけば、次回動かす時に軽くなっているかもしれない。

まあリコイルがスカスカだと、逆に圧縮が抜けてませんか?という話にもつながりかねませんしね。

それにしても今年は重たかったな。

XVのスバルマークは3900円!なかなか高いメーカーエンブレム

スバルのXVですが、板金修理で入庫してきました。

 

見積もりをしてみたら、

 

へぇーそんなにするんだと感じた部品があるので紹介。

 

フロントバンパー真正面をズドーンとやっていました。

 


www.youtube.com

 

今回、紹介したいのはスバルマークです。

 

スバルのエンブレム。部品名はオーナメントとも言いますね。

 

これがなんと3900円なんです。

 

では、他の車のスバルマークと違うものなのかなと見てみました。

 

これはステラ。

 

こっちはサンバー。

 

大きさは同じっぽいですね。多分、共通っぽい。

 

メーカーのエンブレムってこんなに高いのか・・・。

 

他の車種と共通であれば、もうちょっとコストダウンできないのかな?

 

3900円って、どうなんでしょう。他のメーカーはいくらくらいするのだろうか?

 

 

プラグの電極がなくなっている場合は要注意!エンジンに問題が!

まずはこちらをご覧ください。

 

プラグです。よく見ると真ん中のプラグの電極がなくなっています。

実はこのプラグは交換してからそれほど時間が経過していないプラグのようです。

問題は何故プラグがこのような状態になっているのか?

これはエンジンに問題を抱えているからです。

一番はノッキングが発生しているという事。そして空燃比が狂って薄くなっていることも考えられます。

そもそも脱落した電極はどこへ行ったのか?すでにシリンダーの中には内容なので、エキゾーストから排出されたのだと考えれます。

昔もプラグの電極が落ちてなくなった車がありましたが、その時はなんとシリンダー内を移動して他の気筒の中に入っていました。

エンジンをかけるとカラカラ音がするんですよ。

あれはなかなか衝撃的な音でした。

ノッキングの原因を探るという事。点火時期が狂ってないか点検するということ。そうでなければ点火系や燃料系の点検をすること。

根本的な原因を突き止めないと、新品のプラグを付けても同じことで、最悪ピストンに穴が開く可能性もあります。

オイルデータハンドブックの最新版を買った

昔も買ったことがありますが、久しぶりにオイルデータハンドブックを買いました。

 

この赤い方がそうなんですが、便利です。

車種ごとのエンジンオイルの量やグレード、粘度など細かく書いてあります。

あとミッションオイルとエアコンの冷媒の量なんかも書いてあります。

何故、そんなデータが必要なのかっていうと、請求書を作るからですね。

まず、オイル交換に来店されて、基本的にはその整備士が作業指示書に使ったオイルと数量を書き込みます。

これを100%信じないで、どうなのかを照合するために僕は使っています。

というのも、3.4Lの車に対して、Aという整備士は3.2Lと書いてくる。Bという整備士は3Lと書いてくる。Cという整備士は3.5Lと書いてくる。

バラバラなことが多い。そもそもCはアウトです。

定量以上入れましたよ!という事になってしまう。実際にレベルゲージを抜いて量を点検してみると、さすがに入り過ぎはないのですが、オイルジョッキに入れると細かい数量が分からないので、3.5Lと書きました!

こんな感じなときがあります。

でもお客さん目線からすれば、3.4Lしか入らないはずの車に対して、3.5L使いました!というのはおかしいでしょう。

実際これが整備界隈で問題になって、整備振興会から気を付けなさいという通達が過去に出ました。当たり前ですよね。

ということで、大雑把な整備士で若干数字に対するリテラシーが低い人もやはり存在するので、請求書を打つ段階では必ず統一するんです。

その為に正確な量を把握しないといけない為、僕はこのブックを何年おきかに買っています。

僕自身作業指示書に記載する数量は、必ず整備マニュアルで量を確認してから書きます。もちろん実質使った数量が少ない場合は、その通りに書きますけどね。

オイルって全部抜けない車もあるので、規定量入れると入れすぎちゃう場合もありますから。

そんな僕の強い味方になってくれるのがオイルデータハンドブックなのです。

スズキのキーレス電池、初めての交換はプロに任せたほうがいいよという話

最近キーレスの調子がイマイチだなぁ。

 

考えてみれば、電池を換えたことがなかった。簡単そうだから、自分で換えるかな?

 

ただし、スズキのこのタイプのものは気を付けてください。

 

たかがネジ一本で翻弄されることになりかねません。

 

というのも、このネジ、非常に小さなもので、余計なことにネジロックが塗ってあるんです。

 

ネジロックっていうのは周り止めですね。外れることを懸念して塗ってある。これが経年経過してくると、ものすごく固くなる。

 

つまり、ネジを外そうとして9割くらいはネジ山を舐めちゃうのです。

 

精密ドライバーで外す時なんかは、こんな感じでやらないとまわりません。

 

ドライバーを力いっぱい押し付けておいて、プライヤーでドライバーを緩めたり締めたりを繰り返す。

 

先端に塗ってある青いのがそうです。

 

これが周り止めです。自分で交換しようとした人が、ネジ山を舐めた状態で持ってくることが多いです。

 

ケースがプラスチックなので、リカバリーするのが非常に困難です。

 

最悪キーごと交換しないといけなくなる。

 

このタイプのスズキのキーレス電池は、最初プロに外してもらってください。

 

舐めたら終わりですよ。

 

一回外せば、それ以降はそれほど大変じゃないですから。

ドアロック連動型の給油口が最初驚いた

最初L185のムーヴを見たときに、これはどうやってガソリンを入れるんだ?

 

と、思いました。

 

というのも、フューエルリッドオープナーが見当たらないからです。

 

どこに給油口をあけるレバーがあるのかなぁ?

 

探しても探しても見つからない。

 

探しまくって、見つからなかった時、説明書を読みました。

 

するとこの車は多くの外車が採用しているドアロック連動型の給油口だということが判明。

 

どういうことかというと、ドアロックを施錠している時は給油口は開かない。

 

ドアロックを解錠している時は開く。シンプルです。

 

秘密はここにありました。

キーレスでドアロックを動かすと、ニョキっとレバーが出てくるのです。

 

これが内側からロックしてくれるというわけです。

 

何ともシンプルだけどよく考えたなぁと。しかし、これって外車ではよく壊れる。壊れたらここのアクチュエーターを交換しないといけない。

 

ワイヤーだって、使い込んでくれば切れてしまう事もあるんでしょうけど。

 

壊れたときが大変。

 

今のムーヴはこれではなくて室内にレバーがありますね。不評だったのかな?

検査ハンマーって優れもの!緩んでるネジや締まってるネジを叩いて音を聞き分けよ!

車の整備だけでなく、トラックドライバーの人も使っているのが検査ハンマー。

 

僕も整備工場に就職して、初めて検査の風景を目の当たりにした時、なんでトンカチでコンコン叩いているんだろうって思いました。

 

整備業界では中間検査や完成検査の時に検査ハンマーがを使います。

 

受け入れ時に使ってる人もいますけど。

 

この検査ハンマー、何をしているのかっていうと、ネジを叩いて音を聞いているのです。

 

ネジの音なんかどれも一緒じゃないかって思いますよね?

 

ところがどっこいそうじゃない。音の鳴り方が違うんです。

 

使い方は、ネジを締める方向へ向かって叩く。

 

その音の違いを聞き分ける。そして、もう一つの手でネジを触りながらハンマーでたたく。

 

これで振動の違いを感じることもできます。

 

緩んでいるネジを叩くとに鈍い音がします。

 

締まっているネジを叩くと奇麗にカーンと跳ね返ってきます。

 

トラックドライバーの人は、ホイールナットが途中で緩んでいないかを点検しています。

 

特に車が大きくなると、ホイールナットとアクスルシャフトのナットの数は相当数になるので。

 

レンチを当てるより短時間に検査ができます。