車の整備だけでなく、トラックドライバーの人も使っているのが検査ハンマー。
僕も整備工場に就職して、初めて検査の風景を目の当たりにした時、なんでトンカチでコンコン叩いているんだろうって思いました。
整備業界では中間検査や完成検査の時に検査ハンマーがを使います。
受け入れ時に使ってる人もいますけど。
この検査ハンマー、何をしているのかっていうと、ネジを叩いて音を聞いているのです。
ネジの音なんかどれも一緒じゃないかって思いますよね?
ところがどっこいそうじゃない。音の鳴り方が違うんです。
使い方は、ネジを締める方向へ向かって叩く。
その音の違いを聞き分ける。そして、もう一つの手でネジを触りながらハンマーでたたく。
これで振動の違いを感じることもできます。
緩んでいるネジを叩くとに鈍い音がします。
締まっているネジを叩くと奇麗にカーンと跳ね返ってきます。
トラックドライバーの人は、ホイールナットが途中で緩んでいないかを点検しています。
特に車が大きくなると、ホイールナットとアクスルシャフトのナットの数は相当数になるので。
レンチを当てるより短時間に検査ができます。