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未だに軽自動車用のレグノが売れたことがない

ブリヂストンが設定するタイヤにレグノというモデルがあります。レグノ、どんなタイヤというととても乗り心地がよくて静粛性の高いタイヤです。

主に高級車に履かせるためにラインナップしていました。レグノが似合うのは高級セダンですね。それこそ各メーカーのフラグシップモデルなど。純正標準タイヤが減ってきた・・。さて次のタイヤは何にしよう?

こういう時に迷わずおすすめするのがレグノでした。

そんなレグノというタイヤですが、数年前から軽自動車用のサイズもラインナップしてきた。

今一番主流な軽自動車のタイヤサイズは155/65R14です。このサイズにも当然のごとくラインナップしています。

軽自動車用のサイズが設定されたということですが、今まで現場で売れたことがあるか?というとありません。

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画像はネクストリーというタイヤ。155/65R14だとほとんどのシェアがこのネクストリーが主流です。たまにエコピアを選ぶ人もいる。エコピアの方がネクストリーよりも高いタイヤです。

そのエコピアよりさらに高いのがレグノです。

ネクストリーとの値段差は2倍近い。

それでは何故軽自動車用のレグノが売れないか?を考えてみました。

軽自動車用レグノが売れない理由?

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もう言うまでもなくターゲットユーザーが少数であるという点につきますね。そもそも軽自動車に乗っている人って、何故軽自動車を選ぶかというと一も二もなく経済性を考えてのこと。

それか、どうしてもその軽自動車が欲しかったから。この2択ですね。9割くらいは経済性を考慮して軽自動車を選んでいます。維持費が安いですから。

コストを重視するユーザーに、レグノを勧めても却下されるのは聞くまでもないです。逆にクラウンに乗ってる人にレグノをおすすめしてみると、結構な確率で買ってくれます。

S660に乗ってる人は、軽自動車という枠組みを超えてS660が欲しいんだと思います。そこにあまり経済性は考えていない。だけどS660にレグノを履かせるか?というと微妙ですね。

もうちょっとスポーツ志向のタイヤがよく似合う。

それでは軽自動車の中でも高級グレードに乗ってる人ならどうだろう?多分おすすめしても難しいですね。

軽自動車を選んでいる時点で、やはり経済性のことが問題になります。

では逆に軽自動車でレグノをおすすめできるターゲット層ってどんな人なのか?これは普段はクラウンに乗っている社長さんが、奥さんが乗ってる軽自動車にたまーに乗ってみる。

なんと乗り心地が悪いんでしょう。タイヤも減ってるしレグノだ!こういう奇跡的なパターンがある場合。

それかやはり社長クラスの目の肥えた人が、どうしても軽自動車で移動する時間が長い場合などですね。例えば軽じゃないと通れないほど細い場所を通過する。

こんな時、うーんレグノだ!となるかもしれません。

いずれにしても相当なレアケースです。あとは本当に車が好きな人がチョイスするか、旦那さんが車大好き人間で、奥さんの車の乗り心地をどうしても改善したい。こんな場合くらいしか思い当たらない。

僕のお店でもオーダーをもらえればレグノ用意します。しかしこちらから勧めても却下。お客さんからオーダーされることは今の今まで一度もありません。

一度でいいから軽自動車にレグノを売ってみたい。



 

 

 

オイル漏れ修理の場合、パッキンだけで止まらないときはカバーの交換を考えよう

エンジンの中には潤滑油であるオイルがはいっています。このオイルが長年車を使ってくると外部へ漏れ出してきます。

俗に言うオイル漏れ修理です。エンジンはいろんな部品で構成されているのでつなぎ目にパッキンやシールが使われています。

オイル漏れが発生する箇所はこういったパッキンやシール類から。

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パッキンの素材はゴム部品です。これらゴム部品は熱にさらされたり、経年劣化で弾力が失われていきます。パッキンの弾力が失われると、オイルが漏れてくる。

オイル漏れ修理って、これらパッキンの交換作業になります。パッキン不良でのオイル漏れであれば交換すれば治る。しかしそれでも止まらないオイル漏れもあります。

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オイルシールや液体シール、パッキンやガスケットを交換しても漏れが止まらない場合どうするか?その部分の該当部品ごとそっくり交換に踏み切ります。

例えて言えばヘッドカバー。最近のヘッドカバーって樹脂製でできているものが多い。昔のようなアルミならまだしも樹脂製のヘッドカバーだと、熱の影響を受けて歪みが発生する。

いくら新品のパッキンに交換しても、カバー時代がゆがんでいると漏れが止まらないわけです。パッキンを交換しても止まらないオイル漏れは、多少予算がかさみますがそのもの自身の交換を考えましょう。

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特に、そこにたどり着くのが大変な部位は最初から交換をしたほうがいい時もあります。

タイミングチェーンカバーなどがそうです。

タイミングチェーンのカバーを外すには、ヘッドカバーとオイルパンの両方を外さないといけません。

ただシーリングをやり直しただけで、オイル漏れが再発してしまうのなら最初から交換をしたほうが手間が省けるわけです。

オイル漏れって、先を見据えて修理する方が、逆にお金がかからなくなっていいこともあります。

軽トラックのアクセルペダルが異様に固く感じたので、改善すべく整備してみた

久しぶりに実家の軽トラックを乗りました。運動会の準備でテントなどを運び出さないといけなかったので、実家から借りてきました。

どのくらいぶりか軽トラックに乗ってみて感じたこと。

「アクセルペダルが異様に固い・・・」

平成10年式くらいの軽トラック。キャブレター方式で当然アクセルワイヤーを使っています。明らかにこれは渋すぎるだろう・・というほど。

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 頻繁に使ってる人からすると逆に気がつかないのかもしれない。明らかにワイヤーが渋くなっています。これを改善するべくやってみました。

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ペダル類が固い場合、その原因がペダル側にあるのかワイヤー側にあるのかを切り分ける必要があります。

その切り分けはワイヤーを外した状態でペダルを操作してみるだけ。今回の場合、ほぼワイヤーだと断定しているのでそのあたりは省略。

電スロの場合はワイヤーを使ってないので、リンケージを点検してください。

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カバーをはずしてワイヤーを点検します。

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なかなか汚いですね。普段掃除するところでもないので。

アクセルワイヤーをまずは給油してみます。

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ワイヤー先端の黒いゴムキャップを外すと、中に潤滑剤を流し込めます。

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手持ちにシリコンスプレーしかなかったので、流し込んではペダリングをして奥まで浸透させていきました。

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そして、ペダルの可動部分も給油。これでどこまで改善できるか?

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結果、確かに軽くはなりました。体感ができるほど軽くなったけど、まだまだ渋いかな。ワイヤー自体かなり固着気味なのか、錆びているのか?

あとスロットル側も渋いのかもしれないです。このあたりは要改善事項ですね。

アクセルペダルが渋いと運転していて疲れるし気を使います。

微妙にアクセルを調整してクラッチをつなぎたい時など、右足に余計なストレスがかかりますから。

今度アクセルワイヤーを交換してみようかな。

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自動車整備をしていて一体何が楽しいのか?整備士視点から書いてみる

車の整備って何が楽しいの?

この前研修に行った際、まったく違う業種の人に質問されました。その人は食品を扱う仕事をしていました。僕自身も食品を仕事にしたら、どういったところに楽しさを見出すかな?と想像してしまいます。

興味のない人から見れば、車の整備士って何が楽しくてやっているのか?その回答になるかわからないけど僕自身が感じている整備の楽しさというものを書いてみます。

できなかった整備ができるようになる達成感

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どんな仕事にも通じるところだと思いますが、やはり仕事の内容で難易度が違ってきます。例えばオイル交換というのは初歩的なメンテナンス。

ではブレーキパッドの交換はどうか?タイミングベルトの交換、エンジンを載せ替えたりOHしたり。

一度でも経験したことがある仕事なら、それほどでもないです。だけどやったことのない仕事を一定以上の緊張感でやり遂げた時の達成感。これは今まで僕も多数の業種で働いてきましたが格別です。

自分の目の前にそびえ立つ壁を一つずつ壊して前に進んでいく。自動車整備ってそういうところがやめられない。

 

作業前と作業後のフィーリングの違いを楽しむ

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DIYをしている人には共感してもらえると思います。

例えばエンジンオイルの交換1つとってみてもそう。オイルを交換する前としたあとのフィーリングを体感する。

交換する前はアイドリングで音が大きかったけど、新品のオイルを入れたら音が収まった。エンジンの吹け上がりも若干よくなったり燃費もよくなった。

こういう部品やメンテナンスをしたら変化する車を楽しむ。このあたりは、車が好きでないとなかなか共感は得られない部分かもしれません。

ただ、整備をしたあとってちゃんと体感ができる部分が多いので、そこに楽しみを見つけていく人も多いです。

自分で車をいじれるようになると、過走行が誇りになる?

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これは番外編ですが、車の走行距離が伸びる乗ってほとんどの人は嫌がります。なぜかというと、査定に響いてくるし、寿命という観点で見ても消耗してくるから。

車が好きになったり自分でいじれるようになると、この考え方が逆転します。自分の車はいよいよ20万キロを突破した!ということが誇りになってきたりするのです。

車ってちゃんとメンテナンスをしていれば、オーナーカーであっても20万キロ以上は走れてしまいます。市場に出回ってる車って、10万キロを越えたらある一定のボーダーラインが引かれてしまい査定に大きく響いてきます。

自分の車はどこまでも走れるんだ!という逆転の気持ちですね。走行距離が伸びれば伸びるほど愛着が沸いてくるものです。

もしかしたら車好きでない人がこの文章を読んだら

「こいつは頭がおかしい。」

「いかれている。」

という印象を持つかもしれません。でも、車にハマっていくとこういう感覚が芽生えてくるのです。車をただの移動手段ではなくて、自分の相棒として認識するようになれば、そこが入口です。

カーライフは考え方次第で楽しくなります。

 

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アトレー S331G フォグランプをLEDに交換

アトレーワゴンです。フォグランプをLEDにしてみようと買ってみました。

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まずは純正のハロゲンバルブをご覧下さい。ちゃんとした淡黄色です。いかにもハロゲンな色合いが満載ですね。

見た目で何が宜しくないかというと、ヘッドライトはHIDなので色が違うわけです。こういうのって人間の服装と同じで、インナーの色は統一したい。

こんな気持ちにさせられます。なので、LEDのフォグバルブを買ってきました。

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買ってきたのがこちらのバルブ。

 

 

各種サイズの設定があります。保証も付いてレビューも高い。

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アトレーのフォグランプ交換はタイヤなどを外す必要はありません。クリップをはずしてフェンダーライナーをめくり上げれば作業ができます。

 

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フェンダーライナーのクリップをはずして、めくりあげます。

 

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するとフォグランプの裏側が見えます。バルブはねじってはまっているだけ。

 

カプラーをはずして、バルブを反時計回りに回して外す。

ヘッドライトよりよっぽど簡単です。

 

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純正ハロゲンとの比較です。

 

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あとは逆の手順で装着するだけです。

 

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装着。

 

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片側だけLEDにしてみました。やはりライトの色が揃っている方が見た目がいいですね。反対側も交換します。

 

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作業完成です。あとは、スモールとハイビームをLEDにすればフロント周りの色は統一できます。

 

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たかが電球1つでも見た目がぐっと変わりますので、もしきれてしまったらLEDへの交換をおすすめします。

 

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見えてきたリッター10kmの壁 アトレー低燃費計画

今回こそはいけたかな?ちょっとワクワクしながらガソリンを入れてみました。

走行距離251.2kmに対して入ったガソリンは25.3リットル。

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中古で買ったアトレーですが、最初に燃費を計測したときはリッター8km弱でした。それがメンテナンスをしていく中で効果が出てきたのか?

とうとうリッター9km台まで突入。エアコンを使う時期も過ぎてきて、そろそろいけるかな?と計測してみたらなんと

 

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リッター9.928kmでした。惜しい。非常に惜しい。

今まで乗ってきた車で考えてみると、このアトレーターボでリッター10kmを超えるのは非常に困難かと思っていました。が、しかしエンジンが終わりかけている車ながら、なかなか優秀な数字を叩きつつあります。

もはや誤差とも言えるくらいのところまできました。外気温を考えると、あと1回か2回のチャレンジでリッター10kmを超えなければ難しいかもしれません。

アトレーの燃費向上のために行ったこと

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アトレーワゴンの燃費を向上すべく、行ったメンテナンスは以下の通りです。

・エアクリーナーの交換

・エンジンオイル交換とモーターレブ添加

・ATFの交換

・燃料添加剤を何回か投入

あとは燃費が向上しそうなメンテナンスはしていません。タイヤの空気圧を気にしているくらいです。

もうちょっと走ったらオイル交換の時期になります。入れるオイルは鉱物油ながら、またオイル添加剤を入れる予定です。

メンテナンスで車の燃費を上げるというのは非常にハードルが高いと思います。例えばオイル交換をして1割向上した!という書き込みを見かけますが、実際そんなことってないと思います。

僕自身必ず燃費のデータを正確にとっています。燃費計ではなくて、セルフスタンドで自分自身満タン給油法を使って割り出しているので、正確だと言い切れます。

オイルを交換したくらいでは燃費は1割もよくなりませんでした。オイルの粘度を落としたとしても、燃費は数値に現れるくらいよくなりません。

これらはすべて実証済みです。それよりも燃費を向上するためには乗り方ですね。例えばアイドリング時間を短くする。駐車したらエンジンは停止する。

急発進、急ブレーキを避けるなど。乗り方や使い方を丁寧にすれば、燃費は随分と改善されてきます。

アトレーも今回は結構丁寧に乗ってみましたが、大台には乗せられませんでした。次回の挑戦で大台に乗せられるか?頑張ってみたいと思います。

お店でオイル交換をしてもらうとき「フラッシングオイルが必要だ」といわれる理由は?

お店でオイル交換を依頼した時に

「フラッシングオイルをおすすめします」

こんなことを言われたことがあると、お客さんに質問されたことがあります。フラッシングオイルとは何か?

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フラッシングオイルというのは、エンジン内部をキレイにするために、本チャンのオイルを入れる前に洗浄剤が入ったオイルを入れて回すこと。

フラッシングオイルを入れることによって、エンジン内部のスラッジなどを取り除いて綺麗にすることができる。

エンジン内部が汚いままだと、新油を入れたとしてもすぐに汚れてしまうから。などなどの理由があり、お店からおすすめされてしまいます。

このフラッシングオイルですが、確かに意味のある行為です。ですが、本当にフラッシングが必要かどうか?

整備の現場でフラッシングオイルを実際に使う時ってあるのか?を書いてみます。

フラッシングが必要な場合 ターボの交換時

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フラッシングオイルでエンジン内部を綺麗にしないといけないケース。それはターボ車でターボを交換する場合。

ターボの故障原因の多くがエンジンオイルの管理不足です。エンジン内部をキレイにする前に新品ターボを付けてしまうと、油路が詰まって新品のタービンを壊す恐れがあります。

なので、リビルトターボの中にはフラッシングオイルを同封してあるメーカーもあります。ターボ車でターボを交換するとなる場合、フラッシングをしないといけないケースがあります。

VVT系統の修理が必要な場合

エンジンの可変バルブ系統。こちらもエンジンオイルの油圧を制御して行っています。

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VVTの故障原因もオイルに起因するものが多いです。油路が詰まってソレノイドバルブが切り替わらないなどの可能性があるため、エンジン内部が汚れていたらフラッシングをすることがあります。

どちらかというと、軽い症状でフラッシングをおすすめするわけではなくて、フラッシングをしないとまずい状態にある故障の時におすすめします。

オイル交換を生業としているお店は、普通のエンジンオイル交換時にもフラッシングを推奨することがあります。

実際にフラッシングをしないといけない場合って、エンジンの中が結構まずい状態ですから。普通のスパンでオイル交換をしていればまずフラッシングが必要になるということはありません。