車の整備って何が楽しいの?
この前研修に行った際、まったく違う業種の人に質問されました。その人は食品を扱う仕事をしていました。僕自身も食品を仕事にしたら、どういったところに楽しさを見出すかな?と想像してしまいます。
興味のない人から見れば、車の整備士って何が楽しくてやっているのか?その回答になるかわからないけど僕自身が感じている整備の楽しさというものを書いてみます。
できなかった整備ができるようになる達成感
どんな仕事にも通じるところだと思いますが、やはり仕事の内容で難易度が違ってきます。例えばオイル交換というのは初歩的なメンテナンス。
ではブレーキパッドの交換はどうか?タイミングベルトの交換、エンジンを載せ替えたりOHしたり。
一度でも経験したことがある仕事なら、それほどでもないです。だけどやったことのない仕事を一定以上の緊張感でやり遂げた時の達成感。これは今まで僕も多数の業種で働いてきましたが格別です。
自分の目の前にそびえ立つ壁を一つずつ壊して前に進んでいく。自動車整備ってそういうところがやめられない。
作業前と作業後のフィーリングの違いを楽しむ
DIYをしている人には共感してもらえると思います。
例えばエンジンオイルの交換1つとってみてもそう。オイルを交換する前としたあとのフィーリングを体感する。
交換する前はアイドリングで音が大きかったけど、新品のオイルを入れたら音が収まった。エンジンの吹け上がりも若干よくなったり燃費もよくなった。
こういう部品やメンテナンスをしたら変化する車を楽しむ。このあたりは、車が好きでないとなかなか共感は得られない部分かもしれません。
ただ、整備をしたあとってちゃんと体感ができる部分が多いので、そこに楽しみを見つけていく人も多いです。
自分で車をいじれるようになると、過走行が誇りになる?
これは番外編ですが、車の走行距離が伸びる乗ってほとんどの人は嫌がります。なぜかというと、査定に響いてくるし、寿命という観点で見ても消耗してくるから。
車が好きになったり自分でいじれるようになると、この考え方が逆転します。自分の車はいよいよ20万キロを突破した!ということが誇りになってきたりするのです。
車ってちゃんとメンテナンスをしていれば、オーナーカーであっても20万キロ以上は走れてしまいます。市場に出回ってる車って、10万キロを越えたらある一定のボーダーラインが引かれてしまい査定に大きく響いてきます。
自分の車はどこまでも走れるんだ!という逆転の気持ちですね。走行距離が伸びれば伸びるほど愛着が沸いてくるものです。
もしかしたら車好きでない人がこの文章を読んだら
「こいつは頭がおかしい。」
「いかれている。」
という印象を持つかもしれません。でも、車にハマっていくとこういう感覚が芽生えてくるのです。車をただの移動手段ではなくて、自分の相棒として認識するようになれば、そこが入口です。
カーライフは考え方次第で楽しくなります。
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