エンジンの中には潤滑油であるオイルがはいっています。このオイルが長年車を使ってくると外部へ漏れ出してきます。
俗に言うオイル漏れ修理です。エンジンはいろんな部品で構成されているのでつなぎ目にパッキンやシールが使われています。
オイル漏れが発生する箇所はこういったパッキンやシール類から。
パッキンの素材はゴム部品です。これらゴム部品は熱にさらされたり、経年劣化で弾力が失われていきます。パッキンの弾力が失われると、オイルが漏れてくる。
オイル漏れ修理って、これらパッキンの交換作業になります。パッキン不良でのオイル漏れであれば交換すれば治る。しかしそれでも止まらないオイル漏れもあります。
オイルシールや液体シール、パッキンやガスケットを交換しても漏れが止まらない場合どうするか?その部分の該当部品ごとそっくり交換に踏み切ります。
例えて言えばヘッドカバー。最近のヘッドカバーって樹脂製でできているものが多い。昔のようなアルミならまだしも樹脂製のヘッドカバーだと、熱の影響を受けて歪みが発生する。
いくら新品のパッキンに交換しても、カバー時代がゆがんでいると漏れが止まらないわけです。パッキンを交換しても止まらないオイル漏れは、多少予算がかさみますがそのもの自身の交換を考えましょう。
特に、そこにたどり着くのが大変な部位は最初から交換をしたほうがいい時もあります。
タイミングチェーンカバーなどがそうです。
タイミングチェーンのカバーを外すには、ヘッドカバーとオイルパンの両方を外さないといけません。
ただシーリングをやり直しただけで、オイル漏れが再発してしまうのなら最初から交換をしたほうが手間が省けるわけです。
オイル漏れって、先を見据えて修理する方が、逆にお金がかからなくなっていいこともあります。