ATFやCVTフルードの交換について考えます。
今ATFの交換って、スタンダードになりつつあるのが圧送交換。
うちの会社もずっと昔から導入していますが、トルコン太郎というATFチェンジャーを使って、オイルラインから新油を圧送してミッション内部のフルードを一気に入れ替えるものです。
トルコン太郎の特徴はチェンジャーの中にフィルターがあること。このフィルターで、オイルラインにあったスラッジなどをキャッチしてくれます。
そのため、ある程度走行距離を走っていたとしても、交換が可能になっています。
ただトルコン太郎を持ってない工場だと、ゲージから抜いて入れての希釈交換になります。
それぞれのメリット、デメリットとしては何か?
圧送交換のメリットは、圧倒的な洗浄能力です。そして走行距離がかさんだ車でも対応ができるという点。
なんて画期的なチェンジャーなんだって、当時から思っていました。
今整備の現場でみんなトルコン太郎を使ってることを考えても、間違いない道具です。
しかし、デメリットとしては手間と費用がかかるということ。圧送交換の場合、1台で20L缶を一気に使う。もしくはそれじゃ足りないこともあります。
完璧を求めるのなら、20L缶が2つくらいあった方がいいです。
希釈法での交換、メリットとしては手軽にできるという点です。
僕も自分の家の車は全部これで、DIYで行っています。
ゴミが入らないように注意すれば、DIYでも問題なく作業ができますので。
そして、4L缶を1つも買えば交換ができるという点。
オイルチェンジャーでゲージから上抜きすると、4Lまで抜けてくることはないので。抜けた分だけ計測して、同じ量を入れてあげる。
これである程度油量調整もできていますので。
デメリットは、距離を走った車で行うとスラッジが油路に詰まったりして、トラブルになることがあるという点。
トルコン太郎みたいにフィルターを介していないので、リスクが高いです。
そして、そこまで綺麗にならないので、回数を重ねてあげる必要がある。
この方法で交換をするのなら2万キロごと位に交換していってもいいくらいですね。
ただしオイルは劣化するものなので、交換する意味は希釈法であっても十分にあります。
交換しないよりはよっぽどマシなんです。