MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

ATFの圧送交換と希釈交換のメリットとデメリットは?

ATFやCVTフルードの交換について考えます。

今ATFの交換って、スタンダードになりつつあるのが圧送交換。

うちの会社もずっと昔から導入していますが、トルコン太郎というATFチェンジャーを使って、オイルラインから新油を圧送してミッション内部のフルードを一気に入れ替えるものです。

トルコン太郎の特徴はチェンジャーの中にフィルターがあること。このフィルターで、オイルラインにあったスラッジなどをキャッチしてくれます。

そのため、ある程度走行距離を走っていたとしても、交換が可能になっています。

 

ただトルコン太郎を持ってない工場だと、ゲージから抜いて入れての希釈交換になります。

 

それぞれのメリット、デメリットとしては何か?

 

圧送交換のメリットは、圧倒的な洗浄能力です。そして走行距離がかさんだ車でも対応ができるという点。

なんて画期的なチェンジャーなんだって、当時から思っていました。

今整備の現場でみんなトルコン太郎を使ってることを考えても、間違いない道具です。

 

しかし、デメリットとしては手間と費用がかかるということ。圧送交換の場合、1台で20L缶を一気に使う。もしくはそれじゃ足りないこともあります。

完璧を求めるのなら、20L缶が2つくらいあった方がいいです。

 

希釈法での交換、メリットとしては手軽にできるという点です。

僕も自分の家の車は全部これで、DIYで行っています。

ゴミが入らないように注意すれば、DIYでも問題なく作業ができますので。

そして、4L缶を1つも買えば交換ができるという点。

オイルチェンジャーでゲージから上抜きすると、4Lまで抜けてくることはないので。抜けた分だけ計測して、同じ量を入れてあげる。

これである程度油量調整もできていますので。

デメリットは、距離を走った車で行うとスラッジが油路に詰まったりして、トラブルになることがあるという点。

トルコン太郎みたいにフィルターを介していないので、リスクが高いです。

そして、そこまで綺麗にならないので、回数を重ねてあげる必要がある。

この方法で交換をするのなら2万キロごと位に交換していってもいいくらいですね。

ただしオイルは劣化するものなので、交換する意味は希釈法であっても十分にあります。

交換しないよりはよっぽどマシなんです。

 

 

ハイエース、エンジンチェックランプ点灯 P0545

ハイエースがエンジンチェックランプ点灯で入庫してきました。

どんなコードが出ているか確認してみたらこちら。

 

わりと予想だにしないものが出ていました。P0545ですが、断線とされています。

 

現車を持ち上げて確認しました。

 

この車、DPRにたくさんセンサがついています。

 

一番手前側のセンサが根元で折れ曲がっていました。

 

手でさすってみると、エンジンチェックランプが消灯しました。

 

どうやら根元で断線しかかっているようです。

 

センサの交換で直りました。13900円です。

デイズのファンベルトをDIYで交換してみた

デイズのファンベルトをDIYで交換してみました。

走行距離が8万キロに達した車ですが、未だかつてベルトを交換していません。

最近のベルトは結構長寿命化されてきていますね。

ベルトは6PK1095というサイズです。

工具も10mmと12mmがあれば済んでしまいます。

一本がけのベルトで、テンションはオルタネーターで与えています。

オートテンショナーを使ってないので、作業者が調整しやすくていいですね。

オルタネーターのネジを2箇所緩めて、アジャスターを緩めていくと、オルタネーターの位置がスライドしてベルトが外せます。

 

ベルトは茶色っぽくなってました。

最近のベルトは直角に亀裂は入らないで、溝がどんどん広がっていって、縦に破断していきます。

このベルトもよく見れば山がこれだけ減ってるのがわかります。

ベルトを外すのはいいんですけど、かけるのに苦戦したので、タイヤを右にいっぱい切って、横のカバーを外しました。

 

ちゃんとプーリーの溝にベルトがはまっていないと切れちゃうので注意。

 

横のカバーを外せば作業性がグッと良くなるので、DIYにはもってこいな車ですね。

 

 

ハイエース、エンジンからのガラガラ音の原因は?

ハイエースが車検で入庫してきました。

アイドリングでわかるくらいガラガラ変な音をしています。エンジンの回転数と比例して音が変化するので、補機類からの異音ではないかなと。

一体どこから異音が出ているのか?

たまに出なくなったり、出ている時は連続して出ていたり。

もしやと思ったらやはりこれでした。

オルタネーターです。

充電制御をするために、プーリーにクラッチが入っています。

ここからガラガラと異音が出ていました。

ハイエースに限らずですが、割とこのクラッチがダメになります。

ここだけで交換ができますけど、走行15万キロに到達しているため、リビルトでの交換をした方がいいと思います。

届いたリビルトはクラッチレスになっていることもあるんです。

 

それだけトラブルが多いんでしょうね。

12万キロオーバーのアトレーに、ドライブジョイの燃料添加剤を入れたらこう変化した

12万キロも後半になるアトレーターボにドライブジョイの燃料添加剤を入れました。

ドライブジョイのデポジットクリーナーです。

PEA、ポリエーテルアミンを配合しています。

走行距離はもうちょっと13万キロに到達します。

燃料添加剤を入れる前に、プラグを外してエンジンの中を確認してみます。

現状のエンジン内部はこんな感じです。

 

透明の液体で若干の粘度がありますね。PEA配合されている他の添加剤と同じ感じです。

これを燃料タンクへ全量投入します。

そして、燃料が空っぽになるまで走りました。

エアコンをつけている時間が長いので、212kmしか走れてませんがどうなったのか検証します。

プラグの焼け具合は相変わらずです。

ちょっと焼け気味かなっていうところはありますね。

エンジンはこうなりました。

細かい汚れは綺麗になってるように見えます。

走行距離が短いので、もうちょっと走ってみないと変化が分かりにくいですね。

今のエンジンには燃料添加剤は必須です。10000kmに1回くらいのペースで入れてあげるといいんじゃないかなと。

 

 

 

デイズ、DIYでCVTフルードの交換をしてみた

デイズですが、DIYCVTフルードの交換をやってみました。

 

B21Wで、ekワゴンの兄弟車。

 

走行距離は8万キロで、今回で2回目の交換です。

 

メーカーの指定交換は4万キロごとなので、ちょうど2回目の交換ですね。

 

交換前のフルードです。薄茶色をしています。

 

が、デイズに充填されているフルードは日産NS-3。水色っぽいフルードです。

 

交換は簡単に行います。レベルゲージからオイルチェンジャーで抜いて、抜けた分だけ注ぐ。いわゆる希釈法です。

 

まずは抜けるだけ抜いてみます。といっても4L缶1つしかかってないんですけど。

 

抜けるだけ抜いてみての結果がこちら。2.5Lくらい上から抜くことができました。

 

抜けたらジョウゴを使って、レベルゲージ穴からフルードを入れていきます。

 

ストレートから出しているジョウゴです。便利です。

 

ある程度の規定量に達したら、ここでひとっ走り走ってきます。まだ1.5Lくらい余ってるので、それも交換に使うためです。

 

走り終えたら、抜いた総量が4L近くになるまで調節していきます。

 

このくらいにしておきます。

 

あとは、フルードの量を調整していきます。

 

補充して、ゲージをチェック。

 

ちょっと走ってこのくらいの量になりました。

 

多分完全暖機するとMAXに近づくと思うので、このくらいでやめておきます。

 

CVTなので、シフトショックが減ったとかそういうフィーリングの違いは分かりません。ですが、CVTって壊れたら載せ替えると30万近くするので、フルードは適切なタイミングで交換してください。

 

ぬえkたフルードは真っ黒でしたね。

 

 

 

 

スカイラインにプロペラシャフト不良のリコール

スカイラインにまさかの部品でリコールがでました。

部位はプロペラシャフトです。

 

内容は

 

プロペラシャフトにおいて、自在接手のパイプへの圧入代が不足していたため、強度が不足しているものがある。そのため、使用過程で当該部位から亀裂が発生し、最悪の場合、プロペラシャフトが破損して走行不能に至るおそれがある。

国土交通省HPより引用

 

 

と、なっています。

 

対策部品への交換です。

 

FRにとってプロペラシャフトっていう部品は非常に重要なパーツです。

 

ここがダメになったら駆動が伝わらなくて、車が動かなくなりますので。

 

早めにリコールは受けてください。