DA64Vのエブリィに乗ってる人が、エアコンが効かないと言うことで入庫しました。
コンプレッサは稼働しているようで、ゲージマニホールドもそんなに変な状態じゃありません。
ただ、風が温風とまではいかないけれどやはり生暖かい外気そのものみたいなのが出て来ます。
試しにガスをちょっと流してみたけど変化なし。
原因は他にあるようです。
エアコンの設定を見てみると、LO方向へマックスまでダイヤルがひねられていて、ちゃんと内気循環モードにもなっています。
とはいえ、自分で触ってみないことにはなんとも・・
ヒーターコントロールの温度設定をいじってみると、ダイヤルの動きに違和感が・・。
これはおかしいなと。
このダイヤルって、ワイヤーが繋がっていて、そこからヒーターコントロールのリンケージを動かします。
このヒーターコントロールで、どの程度クーラントを室内へ循環させるか量を調整するというイメージです。
車の暖房、エンジンが熱を発してそれを冷やしたクーラントを使っています。
エアコンの場合はそれは必要ないんですが、ダイヤルとリンケージの動きを観察しているとおかしい。
具体的には一番冷たい方向までダイヤルを回していながらも、ヒーターユニットの本体は真ん中くらいまでしか動いていませんでした。
ヒーターコントロールが埃などで渋くなった状態で、ダイヤルを無理やり回すとコントロールワイヤーが曲がったりしてしまう。
今回はまさにこれでした。一番冷たい方向にしているけれど、実はそこまで動いていなかったと。
エアコンガスなどではなくて根本的な部分がダメになっていたと。とりあえず応急処置でリンケージを手動で切り替えて、エアコンが効くようにしておきました。