「走行中に突然“バンッ”という音がして、それ以降ハンドルが右に取られるようになった」
そんな相談で入庫したエブリィ。
営業スタッフがレッカーしてきたのですが、第一印象は
「パワステが壊れてる感じがします」
とのこと。
最近の軽自動車は電動パワステなので、もし本当に故障ならかなり珍しいケースです。
まずは停車状態で確認。

エンジン始動後、ハンドルを左右に切ってみると、電動パワステは正常に作動。警告灯も点灯していません。
「パワステではなさそうだな…」
と思いながら構内を動かすと違和感。
真っ直ぐ走らず、ハンドルがどんどん右へ持っていかれます。

かなり強い症状だったため、サイドスリップを測定。

結果はアウト12mm/m。
明らかに足廻り系の異常です。
リフトアップして点検すると、


・タイヤ異常なし
・ホイール変形なし
・ロアアーム曲がりなし
しかし、さらに確認していくと原因を発見。

フロント右のコイルスプリングが折れていました。
おそらく、走行中の「バンッ」という音は、このスプリングが破断した瞬間の音だったのでしょう。
この車種、過去にコイルスプリング関連で保証延長が出ていたため確認しましたが、残念ながら期間終了。
結果、有償修理となりました。




最終的にはスプリング交換とアライメント調整を実施し、症状は改善。
ただ、足廻りをしっかり直そうとすると、アッパーマウントなど関連部品も交換したくなるため、修理費用はそれなりにかかります。
冬場に塩カルを浴びる地域では、スプリングの錆対策はかなり重要。
ノックスドールなどの防錆施工も有効かもしれません。
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