ここまで使い込まれたディスクブレーキを見たことはありませんでした。
ブレーキペダルがスカスカになってしまったというジムニーが入庫。
明らかに油圧抜けです。
どうやらホースの破断とかではないようで、フロント左のブレーキキャリパーに問題があるようです。
結果はこちらです。
ブレーキキャリパーのピストンが削れています・・・。
もちろんブレーキローターも削れて薄くなってはいますけど。
こちらは反対側のキャリパー。
こっちはギリギリブレーキパッドが残っていました。
本来ならブレーキパッドがローターを挟み込んでブレーキを効かせています。
これが、パッドが終わってしまうと地金がローターと接触するために相当ブレーキの効きが悪くなる。
大体の人はこの時点でピットインしてきます。
が、さらに使い込んでいくと地金をどんどんと削ってしまい、ブレーキパッドがキャリパーから脱落。
ピストンが今度はローターと接触してこの状態になると。
もはや油圧が抜けてしまい、まともに走らせることができなくなっていたのでこの辺が限界なんだなと。
厳密にいうとタンデムシリンダーだから右フロントと左リヤの配管にはフルードが残っていて、完全にブレーキが効かないわけじゃないんですけどね。
ブレーキの交換は早めに。パッドなら15000円。
オーバーホールにローターとパッドの交換が追加になると5万円コースになりますので。