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PEA配合燃料添加剤のメリットとデメリット

PEA配合燃料添加剤とは?

PEA(ポリエーテルアミン)配合の燃料添加剤は、ガソリン車向けに開発された燃料添加剤の一種です。エンジン内部に蓄積したカーボンデポジット(スラッジ)を効果的に除去することで、エンジンの性能回復や燃費向上、に貢献するとされています。

実際に自動車メーカーでも燃料添加剤の使用を推奨してます。

PEA配合燃料添加剤のメリット

1. エンジン内部の洗浄効果

  • カーボンデポジット除去: PEAは、燃焼室やインジェクターに付着したカーボンデポジットを強力に溶解します。これにより、エンジンの性能を損なう原因となる堆積物を除去し、エンジンをクリーンな状態に保ちます。
  • 燃焼室の清浄化: 燃焼室が綺麗になることで、混合気が均一に燃焼し、燃焼効率が向上します。

2. 燃費向上

  • 燃焼効率向上: エンジン内部がクリーンになることで、燃焼効率が向上し、燃費が改善される可能性があります。
  • 点火時期の最適化: カーボンデポジット除去により、点火時期が最適化され、燃料消費量が減少するケースも報告されています。

3. 出力向上

  • 燃焼の安定化: 燃焼が安定することで、エンジンの出力向上に繋がる可能性があります。
  • スロットルレスポンスの改善: スロットルに対するエンジンの反応がよくなり、加速感が向上する場合があります。

4. エンジン寿命の延長

  • 摩耗の低減: エンジン内部の摩耗を低減し、エンジン寿命の延長に貢献します。
  • オーバーヒート防止: 燃焼室の堆積物が除去されることで、エンジンが過熱しにくくなり、オーバーヒートのリスクが軽減されます。

5. 排ガス浄化

  • 有害物質の低減: 排気ガス中の有害物質を低減し、環境負荷を軽減する効果も期待できます。

PEA配合燃料添加剤のデメリット

1. 効果の持続性

  • 一時的な効果: 添加剤の効果は一時的なものであり、定期的な使用が必要となります。
  • 運転状況による影響: 運転状況や燃料の品質など、様々な要因によって効果が左右されます。

2. オイルへの影響

  • オイルの劣化: PEAがオイルに混入することで、オイルの性能が低下する場合があります。そのため、使用後はオイル交換を行うことが推奨されます。特に投入後は燃焼室の汚れがオイルに混入しやすくなるため、オイル交換直前のタイミングで入れるのがいいと思います。
  • オイル添加剤との併用: 他のオイル添加剤との併用は、思わぬ化学反応を起こす可能性があるため、注意が必要です。

3. コスト

4. 誤った使用によるトラブル

  • 過剰な使用: 過剰な使用は、エンジンに悪影響を与える可能性があります。
  • 古い車両への使用: 古い車両への使用は、かえってトラブルを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

5. すべての車に効果があるわけではない

  • エンジン状態による影響: エンジンの状態や使用状況によっては、効果が実感できない場合があります。
  • 燃料の種類による影響: 使用する燃料の種類によっても、効果が異なる場合があります。

PEA配合燃料添加剤を使用する際の注意点

  • メーカーの指示に従う: 製品ごとに使用方法や使用頻度が異なりますので、必ずメーカーの指示に従って使用しましょう。
  • オイル交換との併用: PEA配合の燃料添加剤を使用する際は、オイル交換と併用することをおすすめします。
  • 過度な期待は禁物: 添加剤の効果は、エンジン状態や運転状況によって異なります。
  • 定期的なメンテナンス: 添加剤を使用するだけでは、エンジンを長寿命にすることはできません。定期的な点検整備も重要です。
  • 古い車両への使用は慎重に: 古い車両への使用は、トラブルの原因となる可能性があるため、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

まとめ

PEA配合の燃料添加剤は、エンジン内部をクリーンに保ち、燃費向上や出力向上に繋がる可能性がある魅力的な製品です。しかし、デメリットや注意点も理解した上で、適切に使用することが大切です。ご自身の愛車に合った燃料添加剤を選ぶことで、より快適なカーライフを送ることができるでしょう。

【補足】

  • PEA以外の成分: PEA以外にも、分散剤や清浄剤などの成分が含まれている製品もあります。
  • ディーゼル車への使用: ディーゼル車用のPEA配合燃料添加剤も販売されていますが、ガソリン車用とは成分が異なるため、注意が必要です。
  • 環境への影響: PEAは比較的環境負荷の低い物質とされていますが、使用後の廃棄方法には注意が必要です。

僕は毎回といっていいほどPEA配合の燃料添加剤を投入しました。が、入れすぎによる弊害は今のところなしです。

汚れはその都度落ちるので、エンジン内部は他の車の距離よりも綺麗だと思います。