スペーシアに乗ってる人からの相談。
エンジンを切ってるのに、電源がOFFにならないというもの。
不思議な現象なので、まずは再現してみました。
車はプッシュスタート車で、エンジンは普通にかかります。
エンジンを停止しようとボタンを押すと、エンジンは止まるけどACCになる。
つまり完全に電源がOFFにならない。
どういうことか?
よく考えてみました。
他のAT車で例えるとなんとなくヒントがわかってきた。
例えばキーを回してエンジンをかけるAT車の場合、エンジンを切ってキーを抜くにはどうすればいいか?
もちろんエンジンを止めるわけですが、条件がもう一つ。ギヤがPに入ってないとキーは抜けません。エンジンは止められるけど。
これと同じことが起きてるんじゃないかと。
当然のことながら、現車はPレンジに入ってます。
診断機を繋いでデータモニタをしてみると
Pレンジの検出でON・OFFの切り替えができてないことが判明。
つまり車はPレンジに入ってるけど、コンピューターはPレンジに入ってないから電源はOFFにできないよ。
という状態に陥っていると。
原因は頼りになる後輩整備士が突き止めてくれました。
シフトレバー奥の細い配線が断線しています。ここを繋ぐとちゃんと電源がOFFにできるため、Pレンジを検出している配線なんだろうと。
問題はなぜこの配線が切れたのかということ。特にアフターパーツをつけてるわけでも、新車時からここの部分を分解した形跡もない。
この個体だけなのか、もしかして他のスペーシアも同様の症状がこれから出てくるのか?
不明ですけど、もしスペーシアに乗ってる人で、エンジンを止められても電源がOFFにできない場合ここを疑ってください。
じゃないとバッテリーのマイナスを外しておくくらいしか対処ができなくなりますので。