MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

タイヤ交換がもはやババ抜きのような状態になってきているのはなぜか?

この時期になると、雪国の整備士は深いため息を付きます。

それはなんでかっていうと、タイヤ交換が始まるからです。

積雪地方ではノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへ履き替えないと、車が使えなくなってしまう。

僕の地域では11月の上旬から12月上旬ぐらいまでがピークを迎えます。

このタイヤ交換、もはや整備業界でババ抜き状態になってきています。

どういうことかっていうと、団塊の世代である諸先輩型って、ほとんどの人が自前でタイヤ交換をしていました。

その世代ももはや高齢者です。自分で履き替えができなくなってきているので、お店にオーダーする。

ではその下の世代や若い世代はどうかっていうと、自前でタイヤ交換をする人が少数派です。

つまり年々タイヤ交換のニーズは高まっていく。

そして、整備の担い手は減っていく。需要に対して供給がまったく追いついていない。

このため、タイヤ交換は断ってもらおうと、タイヤ交換の価格を軒並み高く設定してきている。

最悪高額であっても、タイヤ交換をしてくれっていうのであれば、収益確保になる。

台数を減らしても収益は確保できるよねと。

通常業務を回すだけで精一杯の工場もありますので。

うちの会社は車検をしてくれた車両に対して、タイヤ交換の割引券を配布しています。自社ユーザーには安くタイヤ交換を提供しているんです。

が、他の工場のお客さんもやってきます。

「いつもの工場で作業しなくていいのですか?」

と、聞くと

「断られた」

というのです。

そんな車に限って、ナットを外した瞬間クリップボルトが舐めてくれたり・・・。

この責任はどうしてくれるんだーって。

もう何が言いたいのかっていうと、自前の管理ユーザーのタイヤくらい責任持って変えましょうよって。

 

それがいいたいです。