スバルのプレオで、エンジンが全く吹けなくなってしまった!
というものを預かってきました。
そもそもプレオに遭遇することはめっきり減りました。
どんな症状なのかなと確認すると、確かにエンジンが吹けない。
メーターを見ると、エンジンチェックランプが点灯しています。
失火信号でも拾って不調、チェックランプ点灯かな?
と思ったけど、いやこの車はダイレクトイグニッションじゃないしな・・。と。
とりあえず工場へ搬入。
診断機を読んでみると、こんな状態です。
え?エンジンの失火じゃないのか?まさかのISC系統のログが入ってます。
この年代のダイアグって、そこまでたくさんのパラメータを読み取れないので、必要箇所をメモして消去してみましたが、すぐに現在故障にあがってきます。
そして失火のような症状もずっと続いています。
再現性はバッチリなので、順を追って診断していくことに。
ISCはこの部品で、アイドリングの空気量を調整しています。
ステップモーターになっていて、バルブの突き出し量で通路を狭めたり広めたりして空気を調整しているんです。
試しにISCに繋がるカプラを抜いたらこの状態。
たくさん増えましたが、P1512はずっと継続しています。
エンジンのパワーバランステストをすると、シリンダーは正常に機能している様子です。
ISCが壊れたらこんな失火したような状態になるんだなぁと思い、フローに従って点検して行きました。
ISCカプラまでの電源電圧は問題なし。ISCとECUの導通・絶縁テストも良好。
では、とISC単体点検をすると基準29Ωに対して無限大。
どうやら内部で断線している様子ですね。
ということで、ISCを新品に交換して終了です。
それにしてもISCが壊れるとこんな失火するような症状になるとは、初体験でした。