タントのファンクロスにエアディフレクタのリコールが出ています。
これ、まさに今の車検に影響している外装基準というものを知るのに最適だと思うので紹介します。
リコールの内容は、後輪前方の床下に装着しているエアディフレクタにおいて、開発時の形状検証が不十分であったため、外装の技術基準(協定規則第26号)に適合していませんというものです。
では該当の箇所はどこか?
写真中央のこれです。
この部分が突起物扱いになっているので、保安基準にひっかかると。
リコール部品は丸みを帯びた形状になっています。
交換前
交換後
突起がマイルドになり、車体の中に格納されました。
外装の技術基準(協定規則第26号)とは?
自動車の安全性を高めるための国際的な基準の一つです。簡単に言うと、自動車の外装に鋭利な突起物があったり、歩行者と衝突した場合に怪我をさせてしまうような形状をしているとダメというルールです。
なぜこの基準が必要なの?
自動車と歩行者が接触した場合、鋭利な部分にぶつかって怪我をしてしまう可能性があります。この基準は、そのような事故を減らし、歩行者の安全を守るために設けられました。
具体的にどんなことが規制されているの?
- 鋭利な突起物の禁止: ボンネットやバンパーなど、自動車の外装に鋭く尖った部分があってはいけません。
- 危険な形状の禁止: 歩行者と衝突した場合に怪我をさせてしまうような形状の部品は禁止されています。
- 曲率半径の制限: 外装の曲率半径には制限があり、あまりにも鋭角な曲線は認められません。
このため、今ではバンパーが割れていたりするだけで突起物扱いになることもあります。
これだけの出っ張りでもダメなので、参考にしてください。