MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

オーバーホールしてみてわかる、リビルトの安定感

リビルトパーツでもたまにハズレがあります。ですが、9割くらいはしっかりと再生されている部品です。

現物をオーバーホールするか、リビルトに交換するか?

昔はリビルトパーツって少なかったので、セルモーターでもオルタネーターでもオーバーホールを盛んに行っていました。

電装屋さんもたくさんあって、その部分だけ委託して作業してもらうこともありましたね。

改めて、リビルトとオーバーホールについて考えます。

 

リビルトパーツへの交換が盛んに行われるようになってきたのは、ここ15年前後の整備業界ですね。

この頃から、揶揄されてエンジニアのことをチェンジニアとバカにするワードも生まれてきています。

 

考えるに、オーバーホールできる技術がなくてリビルトへの交換っていうのはチェンジにあって言われても仕方がないなって思います。

 

でもちゃんと現物を分解してオーバーホールできる人なら、リビルトをチョイスしたってなんら問題ないんじゃないかなと。

 

この前自分の車のセルモーターをオーバーホールしてみましたが、技術的にはオーバーホールできているけれど、リビルトを毎日組んでいる人のクオリティには到底到達できていません。

 

交換したいなと思うパーツが出てきても、分解してからオーダーすると日数がかかります。

 

リビルトに交換するのであれば、セルが不良であればその診断だけでOKなわけです。

 

なぜセルモーターが動かなくなったのか?その原因を探るには、本体の不良だったらセルモーターを分解してみないとわかりません。

 

そこまで手を入れると、時間がかかってしまう。結果セルモーターのOHをするとリビルトパーツへの交換と同じくらい金額がかかります。

 

もちろんそれをすると、工賃収入が増えますので工場としてはありなんです。

 

ですが、タイムフローを考えると、お客さんはすぐにでも車を欲しい場合、オーバーホールを待ってられない。現代人は忙しいので。

 

回転率を考えると、じっくり作業できない工場の場合はリビルト一択になると。

 

オーバーホールもリビルトも使いようです。

 

僕が工場側にオーバーホールを指示する時っていうのは、クレーム扱いの場合です。

 

例えば、これ以上原価はかけられない状態の時って、外部へ少しでも痛くすると被害が拡大するわけです。

 

もちろん工賃を考えると、他の作業をして稼いだほうがいいという意見もあります。

 

ですが、一度修理したものがクレームで入ってくる場合、その原因を細部まで突き止めることが大事なので、オーバーホールをするようにします。

 

オーバーホールできる部品ならいいんですけどね。ブラックボックス化されているところが壊れると、如何ともし難いです。