MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

自動車メーカーの不正について改めて考える

ダイハツの型式申請の問題から、国土交通省は各自動車メーカーに

「あなたがたの会社では不正はないのか、社内で調査しなさい」

と通達を出して、

トヨタ、スズキ、ホンダ、マツダの4社が

「不正が認められました」

となりました。

おいおいダイハツだけじゃなかったのか?と、思いますが、メーカーによってその内容も違ってきます。

 

前提として言えるのは、不正をしていないメーカーがあるわけであって、不正をしたことに関してはいいわけにしかならないということ。

日産やスバル、三菱には今の所内部調査で不正がないという判断ですので。

この3社はしっかりと国交相の基準でテストをしてクリアしているわけですから。

それに対しては真摯に受け止めないとダメですね。

 

しかし、これだけ多くの車種が不正に該当していたということは、そもそも国土交通省の試験についても見直す必要があるんじゃないかなって思います。

 

国交相の基準以上の判定でOKが出ていた車種もあるわけです。

 

例えばわかりやすく車検で考えてみると、道路運送車両法とか細目告示とか基準がいろいろあって、それをクリアしていないと通せないわけです。

 

今後数年で問題になってくるのがロービームでのライト計測。今まではロービーム計測してダメだった場合は、それなりの措置で検査をパスすることができたんです。

 

が、今後はそれが通用しない。何が起きるのかっていうと、高額なヘッドライトユニットを片っ端から交換しないと車検に通らなくなるんです。

 

まだこういう事例が表沙汰になってきていないので、問題視されてませんけど、これから数年したらライトが通らないのでヘッドライトユニットを交換します。片側10万円です。

 

なんていう事例が多く出てくるんです。

 

シートベルトの警告灯もそうですね。点灯しないから、原因を調べたらシートベルトのキャッチがダメになってる。

 

キャッチだけで部品が出なくて、シートベルトASSYで4万円かかります。などなど。

 

シートベルトをしてればいいわけであって、警告灯が点灯するとかしないとかって、どこまで重要なのって。現場では言いたいわけですよね。

 

お客さんにはそれなりの負担がかかるわけで。

 

ユーザーサイドからも、もっと声をあげたほうがいいですよね。結果お金を払うのは使ってる使用者さんなんですから。

 

おかしい検査は見直していかないとダメですよ。