この前ネットで話題になっていたのが
「250cc以下のバイク、給油拒否」
というガソリンスタンドの出現でした。
そのスレッドを見るとどうやら本当の話のようで、さまざまな意見が出ていました。
僕は整備工場に就職する前にフルサービスのスタンド、セルフサービスのスタンド両方で働いていた経歴を持っています。
そして、今は125ccのバイクも乗ってます。つまり両方の言い分をわかりますので、どうすればいいのかを考えてみました。
まずスタンド側でなんで給油拒否という極端な行動になってしまったのか?
僕が働いたスタンドも、給油レーンが4つしかないところでしたが、土日は10KLほどガソリンが売れる場所でした。
土日の晴れた日なんか1時間に1KLペースでレギュラーやハイオクが減っていきます。給油待ちも半端じゃないスタンドでした。
そんなスタンドに、土日の晴れた日ツーリングでバイク集団がやってくるんです。数台の時もあれば、10台以上いる場合もあります。
この給油が非常に手間なんです。250cc以下のバイクって、燃料タンクも小さくて、入ったとしても10数リットルです。カブなんか下手したら1リットルとか3リットルです。
つまり割に合わないという判断になるのです。僕もフルサービスでハーレー軍団やら何やらが来るとすごく嫌でした。
タンクにガソリンを垂らそうものなら、アメリカンのとっつぁん達にひっぱたかれんじゃないかって。
車での給油を待ってる列も長くなってしまい、精神衛生上もよろしくない。
これがスタンド側の主張なんだと思います。
拒否したスタンドの形態がフルサービスなのかセルフサービスなのかでも変わってきますけど。
逆に、バイク乗りの立場になって考えてみるとどうか?
いや、これはやっぱり困ります。絶対困るんです。
行きつけのスタンドならいいんですけど、ツーリングや遠出した時たどり着いたスタンドで給油拒否されると、電気自動車の電欠みたいになってしまいます。
携行缶を買うって言っても、今は身分証明証を提示したりしないと買えません。
給油拒否すると、バイク側は絶対困るわけです。
もし、普段車で給油してるスタンドがあって、明日からバイクはダメね!って言われたらどうします?
おそらく車でそのお店にガソリンを入れる事もなくなると思います。
でも給油拒否をしたスタンドって、それでいいと思ってるんでしょうね。ある程度客層を選ぶと。バイクのわずらわしさをシャットアウトして、固定客が減ってもいいんだと。
フルサービスでバイクの給油をしてもらうのであれば、今後工賃などを含めて単価が上がる可能性がありますね。
スタンドとの妥協点はそこしかないのかなと。
それかセルフスタンドを選ぶ事ですね。セルフスタンドでバイクを拒否されたら、もはや打つ手ありません。
遠出する時は小さいながらも、携行缶を買っておいた方がいいですね。