MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

エンジン壊れたらリビルトエンジンに交換、単純に載せ替えればいいというわけではない

最近はリビルトエンジンに載せ替えるような作業も減ってきました。

エンジンが致命的な故障で壊れた場合、載せ替えてまで使う人も減ってきたという事かもしれないです。

が、それでもその車を使おうとした時、中古エンジンに交換するか、リビルトに交換するか?どうするか。

一番コスパがいいのはやはりリビルトエンジンへの載せ替えでしょう。

中古はあたり外れがありますが、リビルトはきちんとした製品品質が保たれて、保証もついています。

コアとなるエンジンをベースに必要な新品部品を組み合わせて組んであるエンジンだからです。

ただ、エンジンを交換すると言っても単純に交換するだけではダメなんです。

搭載前には形状や傷などを確認する必要があります。マウントやオイルパンの形状も確認する。たまに、形状が違うエンジンがあり、マウントなどを組み替えないといけないものもあります。

 

搭載時は以下の点について注意します。

 

冷却系統

ラジエターの清掃をして、ホース類の劣化も点検します。古いものは交換。

サーモスタットは新品に交換することが望ましいとされています。冷却水は適正な濃度のものを使用すること。

電動ファンがちゃんと機能するかを点検。

 

配管部分の清掃点検

インマニやエキマニ、オイルクーラー及び配管に異物が入っていないか点検、清掃します。

エンジンがブローすると鉄粉などのメタルピースが混入している可能性が高いからです。

基本リビルトエンジンはマニホールドが付いてこないので、現物を徹底的に掃除してから付け替える事。

 

燃調、点火時期の調整

 

燃調次第ではエンジンが破損してしまいます。

サビサビの燃料タンクなどはダメです。ちゃんと燃圧が正常にかかるかチェック。

点火時期も同様です。きちんとマニュアルに従って点火時期を調整すること。

オイル・オイルフィルターの取り扱いについて

オイルはメーカー指定もしくは同等グレードのものをきちんと使用すること。オイルフィルターは取り付ける前に、中身をオイルで満たした状態で取り付けるようにする。

また、搭載後500km以内で最初の交換を行うこと。

これは搭載後に慣らし運転が必要だということにもつながります。

エアクリーナーは新品に交換

新品のエアクリーナーに交換しましょう。

PCVバルブの点検をする

いわゆるPCVバルブの点検です。バルブやホースが詰まっていると、クランクケースの内圧を上げてしまい、オイル消費が増えたりオイルシールよりオイル漏れを誘発します。

載せかえ時のオイルトラブルはほとんどここが原因になってくるのできちんと洗浄や交換をしましょう。白煙が出ていたりしたらチェック。

フライホイール、クランクプーリーの点検

フライホールとクランクプーリーは規定トルクで締め付けること。なお、フライホイールの摩耗を点検。取り付けボルトに液体ガスケットなどを塗布する必要があるかどうかをマニュアルを参照して指示にしたがうこと。

クランクプーリーとオイルシール接触面を点検する。プーリーが摩耗していたらオイル漏れの原因になるので、摩耗しているプーリーは新品に交換する必要があります。

 

搭載後、初めてのエンジン始動は以下の通りにすること。

1、オイルの量の点検をきちんと行うこと。

 

2、ハイテンションコードやコイルのカプラーを外した状態でスターターを回し、油圧が上がることを点検。

 

3、冷却水が隅々まで行き渡っているか点検し、完全にエア抜きを行うこと。

 

4、エンジン回転はアイドリングにて10〜20分暖機して、水温、油圧などを確認。

 

5、各部水漏れやオイル漏れがないか確認

 

載せ終わって、最初のオイル交換は500km走行時にオイルとオイルフィルターの交換をおこなうこと。

新品のエンジンに慣らしは不要と言われてますが、リビルトエンジンの説明書にはここまで書いてあります。

 

なかなか参考になります。

 

 

エンジンが心配になってきたら、一旦リセットの意味も込めて遅効性フラッシングをすることをお勧めします。

 

ゆっくりと汚れを落としてくれるので、各部がつまるといったこともありません。

 

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