僕は細々と現役で整備士として働いています。
もう20年くらい現場で働いています。車業界に就職する前とか直後って、3月に車を買えば決算だしまけてくれるしお得だよね!
って思っていました。価格の面でいえばそれは事実です。
どこの企業も3月を決算としているところが多く、一台でも多く販売できたら数字に反映されます。
ほかの月よりも値引きを大きくしてでもたくさん売りたいわけです。
電気屋さんなんかも同じですよね。
では、うちの会社の整備の数値で見るとわかりやすい。
例えば1月の車検台数って目標値が100台です。では3月はどうか?220台です。
これを現場メインの整備士5人でこなさないといけないんです。
1月に車検を迎える人は、ゆとりある整備を受けられるのに対し、3月は単純に車検だけの数値で倍となります。
もちろん残業も増えますけど、1台あたりに取り掛かれる時間が短くなる。
それってどうなのって思いませんか?
単純に車検だけの目標台数で上げましたが、1月はほかに季節柄の整備は発生しにくいですが、3月はタイヤの履き替えも始まります。
飛び込みの整備もたくさん発生するんです。
つまり、販売面では安く変えた新車ですが、後々整備をするとなれば、整備士がじっくりと時間をかけて整備しにくい時期なんです。
もちろん車検なんか通さずに新車にまた乗り換える!という人は3月に買うのが一番ベストです。
しかし、長くその車と付き合っていこうと思ってる人は、超繁忙期にあたるので手が回らない。
例えば9万キロ近い車が入庫してきました。その車はタイミングベルトを使ってます。1月だったら車検と一緒にタイミングベルト交換もどうですか?と。
その代わり車検の日程をもう一日余計にください。で済みます。
3月の場合、次がどんどんと控えているので、車検には通るのでタイミングベルト交換は後日に回してください。と言われるかもしれない。
特に車検をメインとして整備売り上げを上げている工場は、この傾向が強くなります。僕のところもそうですけど。
このため、僕は3月に車を買いたいとは全く思わないんです。
実家の車も普段整備をしっかりしておいて、3月の車検は、ほぼ整備は車検に通らないところのみにして検査します。
超繁忙期の3月、整備の予約も取りにくくなってきていますので注意してください。
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