エブリィです。エンジンが吹けなくなったということで入庫。
試乗をしてみたら嫌な予感がしました。
まずエンジン自体は吹けなくはないです。しかし、ターボ車なんですがブーストがあがってくるとなにやらいやな音がする。
ギャーといった、明らかに異常な音です。
そして、一度だけ何かが吸気パイプを塞いだような形になり、ふけなくなった。
アクセルをパーシャルにした状態の異音も気になりました。
明らかにタービンの異常だと思いました。
過吸をかけないようにじわーっとアクセルを踏むと、回転はあがる。
ぐわっとアクセルを踏んでターボをきかせると、異音がしてふけない。
オイル管理があまりよろしくない車で、13000㎞もの間オイルが換えていないことがわかりました。
とりあえずオイルとオイルフィルターを交換してもう一度エンジンを回してみました。
そうしたらエンジンが吹けなくなることはなくなったが、明らかにタービンの音が変。
吸気系のパイプをみたけれど、何か異物がつまっているようなこともないのでターボの様子を伺うためにパイプを外してみることにしました。
そうしたら原因判明。シャフトがガタガタです。
シャフトにガタがあるために、羽が真円を描かない。その為に羽が割れたり曲がったりしているのがわかります。
ひどい状態です。
なので、エンジンが吹けないという症状はおそらくタービンの羽がロックしてしまったときにおきる事だったことが推測できます。
ということで、エブリィはターボを載せ換えることになりました。
古いターボを付けた状態で、エンジンを入念にフラッシング。
タービンを新品にしても、その後のオイル管理がダメだとまた壊してしまいます。
僕は3回ターボを壊した人も知っています。リビルトを使っても10万円近い出費になるので、これを機にこまめにオイル交換をしてくださいと伝えておきました。
中古のターボ車などを買った場合、エンジンをフラッシングしたくなります。その場合は、即効性がない遅効性のものを選んでください。
即効性フラッシングオイルは一気に汚れを落とすので、油路が詰まってしまう危険がありますから。
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