MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

新品エンジンの液体ガスケット塗りすぎ問題について

去年、GR86界隈はとある問題で揺れていました。

エンジンを組み立てる際に液体ガスケットが沢山塗られていて、そのカスがオイルストレーナーを詰まらせる。

結果、油圧が上がらなくなって走行中にエンジンブローするというものです。

この問題は日本だけじゃなくて世界でも発生しているようで、厄介なのは仮にオイルパンをはがしてきれいにしたとしても、またしばらくするとごみが堆積する。

完全に解決するにはもはやエンジンをオーバーホールするしかない。

ということになります。

エンジンっていろんなパッキンやガスケットを使って密封されています。

ふと、この前買ったばかりの我が家の車はどうなのか?

確認してみました。

新型のシエンタです。M15A。

液体ガスケットを見てみると・・・

いましたね。

はみ出ていますね。

はみ出てます。

外部へはみ出すのなら害はないですが、同じくらい内部へもはみ出ているはずです。

液体ガスケットはヘッドカバーの曲がり部分や、タイミングチェーンカバー、オイルパンなどに使われており、使用量は組み付ける人間に左右されます。

普通のゴムパッキンなどなら、セットしてしめこむだけですけど。

液体ガスケットはどうしても、こんな少しだけだと漏れてきそうだなぁ。とついつい多く塗りがちになってしまう整備士がいるのも事実。

しかし、余計な液体ガスケットは油路などを詰まらせる危険があるので困ります。

GT-Rのように一人ひとりが全部を組み上げるわけではないので。量産型エンジンはこの辺りは個人差が出てきますね。

 

液体ガスケットはガスケットメイクが使いやすくて好きです。