MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

ベルト鳴きはエンジン故障の前兆につながる事例

整備士の中で、異音というとベルト鳴き。そしてブレーキ鳴き。この2つが整備士泣かせだと言えます。

と、いうのも修理してもまた鳴くという繰り返しになる事が多いんです。

ちなみに新車で我が家にやってきたシエンタ君、まだ2000kmしか走ってないのにすでにブレーキをかけるとキーと鳴いています。

うちの奥さんは嫌な音だなぁとぼやいていますが、ブレーキパッドを処理したところでまた発生する確率が高いので、そのまま放置しています。

もうどの位ブレーキ鳴きとベルト鳴きに向き合ってきたか・・・。

 

今回はベルト鳴きについて。単純にベルトがスリップして鳴いている場合と、そうでない場合があります。

日産ウイングロードに乗ってるお客さに変な音がするという事で相談を受けました。

明らかにベルトがスリップしている音です。本人もベルトが鳴いていると思っていたらしくベルトを新品に交換してくれというオーダーです。

年末年始にかけての整備だったので、言われた通りベルトのみを用意して交換しました。

しかし、鳴きはおさまらなかったんです。そしてそのまま年末休みへ突入。部品屋さんも止まっていたので、一旦納車になったわけです。

そして年が明けてくわしく原因を究明してみました。

原因はこちら。ウォーターポンプでした。

ダイハツ系のエンジンを止めた後にキュっとなるような異音が連続してなっていたので、ウォーターポンプが怪しかったわけですがビンゴです。

外したポンプを手で回しても異常は感じ取れないんですよね。

多分メカニカルシールが擦れている音なんでしょうけど。このまま放っておいたら水漏れしてそのままオーバーヒートという末路をたどる可能性もありました。

たかがベルト鳴きとは言え気を付けないといけません。

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