スズキのパレットがエアコンが効かないということで入庫してきました。
エアコンというと、コンプレッサが駄目だったり、どこかの配管がガス漏れしていたり、コンデンサから漏れてたり、エバポレーターが駄目になっていたり・・・
と、あれこれ想像してしまいますが、今回のパレットはオートエアコンならではの故障でした。
というのも、エンジンルーム内のエアコンシステムには問題がなかったのです。
ふと目をやると、オートエアコンのオートが点滅している。
AUTOが点滅しています。
もしかしてと、足元を見ながらダイヤルを回していたら原因が分かりました。
診断機も接続。
エアミックスアクチュエーター異常のコード。
これが意味するのは何か?
オートエアコンって、温度センサとコンピューター。あとはサーボモーターであるエアミックスアクチュエーターで構成されています。
温度が熱くなると、エアコンを効かせよ!とコンピューターが指示をしてエアミックスアクチュエーターを動かすんです。
この温度調整をつかさどってるアクチュエーターが不良を起こしていて、冷風がでてきませんでした。
これは風向切り替えのエアミックスアクチュエーター。緑色のカプラーがはまっているものです。
モーターで白い半月リンクを動かしています。
これの温度調整側が動いていない。
念のため、温度調整のリンケージを外して手動で冷たい方向へ強制的に動かしたらエアコンが効きました。
電源は問題ないので、本体不良ということで交換したら直りました。
リンケージを外しておけば、冷風固定はできますけどね
オートエアコンならではの故障でした。
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