去年営業最終日にこんなことがありました。
お客さん「おーう!Aいるか?」
僕「Aは本日お休みを頂いております・・どうかされましたか?」
お客さん「ああ?休みだぁ?あいつ今年俺んちにカレンダー持ってこなかったんだ!あるか?」
僕「少々お待ちください。どうぞ!」
お客さん「ああ!?なんだこのデザイン!これじゃ予定も何も書けねぇじゃねぇか!」
僕「申し訳ございません。来年度の当社のカレンダーはこちらのタイプになっておりまして・・・」
お客さん「ふざけんな!毎年同じのでいいんだよ!よくAに言っておけ!」
といって、去っていきました。
このやり取りを後ろで見ていた、事務方の人や後輩整備士はボーゼン。
僕は、ある程度予測していたので全く驚きませんでした。
というのもこのAさんは、当社のOB社員です。それを知らない人の方が大半になっています。
Aさんはその当時からの付き合いで、そつなく接客してきたわけです。
しかし、職場の同僚からでたセリフは
「ものすごい俺様老害な人ですね・・」
という意見で一致。
確かにカレンダーだけであそこまで啖呵を切って帰るというのは、ある意味すごいことだなと僕も思います。
僕もフロント業務を何年もやってきたこともあり、お客さんを見ればどういう人かすぐにわかります。それだけ苦汁を強いられてきたと言っても過言じゃないですね。
お客さんだから、ある意味しょうがないよなという所もありますけど、自分でどこかのお店に行って、あの態度はとれないだろうなとも思います。
逆にこんなこともありました。
若い営業マンでなかなかノリノリの後輩がいるんですが、上司に当たる営業マンが手を焼いてるようです。
その上司がたまに愚痴をこぼしに来るんです。
「あいつはまた居ねぇのか?何やらせてもダメだよな!」
と。ではそのあいつはどの程度車を売ってるのかなぁと、実績を見ると、当営業所で2番目の成績。先輩2人を超えて売ってます。
文句があるのなら、本人に言えばいい。陰口をコソコソいうのは良くないわけで。
僕は後輩の整備士が何かを提案してきたら、自分の決済で判断できるものは、まず整備全員を集めて実行してみるようにしてみます。
それで業務が改善できればいいことだし、明らかに経験則で難しいと思ったときは考えますけど。
自分ではベストだと思ってる仕事の効率化も、若い人から見ればまだまだこうしてほしいという点があるわけで。
年を重ねると新しいことにチャレンジするのが億劫になります。
だけどそれでは駄目だと僕は思っています。
長くその職場にいると、違和感を感じなくなる。それは危険なことで、外から入ってくるとものすごく違和感を感じます。
僕も今の職場は4番目に長いので、気を付けるようにしています。
自分より若い人間の芽を潰していく老害にだけはなりたくないなと。言いたいことは本人に伝えて、やりたいことは自分の範囲で許可できるものはやらせてみる。
人の振り見て我が振り直せとはよく言ったもので、いつまでも若い人間を大事にしていきたいと思ってます。