MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

お年寄りからの修理依頼でかなり多いのは何か?

よくよく考えてみたら、かなり多い依頼だなって。

お年寄りから依頼される修理で、上位に食い込んでくるものは何か?

それは、ドアミラーの交換です。

 

ドアミラーの交換っていうと、格納機能が壊れてしまったという原因が多いんですけどそうじゃないのです。

物理的にドラミラーを壊しちゃってるケースが殆どです。

つまり、ドアミラーをどこかにぶつけてくる。これ、ものすごく多いです。

軽トラックや軽のバンなんかは黒い樹脂製のドアミラーが付いているので、種類はそれほどでないんですけど。

気を付けないといけないのは電話で交換依頼を受けたとき。それが右側なのか、左側なのかの区別です。

部品を注文する時って、車を真上から見た図を想像してください。

運転席側は右側になります。助手席側は左側になりますよね?

これって、整備士と部品屋さんでは当たり前の業界常識なんですけど、それはお客さんには当てはまらない。

同僚が右のドアミラーですね?って電話で受け答えしているのをよく聞きますけど、僕はそういう聞き方はしないようにしています。

運転席側なのか助手席側なのか?それで聞いています。

右と左でお客さんに区別してもらうと、真正面から車をみたら助手席側が右側に見えます。

そうやって部品間違いが非常に多いんです。

ドアミラーが壊れてしまった場合って、乗ってくるのも怖いじゃないですか?なので電話で注文してくださいっていうのが非常に多いんですけど、注文の仕方次第では左右間違いが非常に多い。

僕はフロント業務も長年経験してきたのでこの辺りは失敗しません。整備士からフロントになった時って、いかに一般の人と整備士の間で意識の乖離があるんだなってわかったんです。

でもお金を払ってくれるのはお客さん。修理したばかりの車で、同じ場所を何度もぶつけてきたら、修理する側からしても結構げんなりします。

せっかく直したのにまた同じところを・・って。

とかくそういう気持ちになりがちですけど、我々の生活はお客さんが支払ってくれる代金から出ているので、そこを間違えてはいけません。

しかも純正部品って返品ができませんから。左右の注文を間違えて行き場の失った部品を、部品屋さんに強引に返品する整備士もいますけど。

それは、オーダーした部品と違う時にしかやってはいけないことであって、自分で注文したものが間違っていたことに関しては、自分で責任を負わないと。

ということで、お年寄りからの修理依頼は慎重に引き受けています。

左側ドアミラーが突出して交換依頼として多いので、車幅感覚がつかみにくくなってくるのでしょうね。