初めてのユーザー車検に撃沈した僕は、何がいけなかったかを教えてもらったんですけど、事態はなかなか深刻でした。
まず、マフラーが駄目。
排気ガスはクリアしていたんですけど、どうやらナイトスポーツ製のスポーツマフラーがついていたようで、触媒がついてないという指摘を受けました。
そして、エンジンからクーラントが漏れていると言われた。場所はウォーターポンプでした。
素人の自分がウォーターポンプの交換なんか無理だろ・・。と思いながらすごすごと帰ったんです。
ただ、それで引き下がっては8万円出して買った意味もなくなってしまう。
近所のマツダディーラーに行って、とりあえずウォーターポンプを注文して買ってきました。そして受け取る時にメカの人に素人でも交換できますか?って聞いたんです。
そうしたら
「あーFCねぇ、、なんとか、なるんじゃないですかねぇ」
と。勤めていたガソリンスタンドによくガソリンを入れに来てくれたお客さんで、仲良くなった三菱ディーラーの整備士さんにも聞いたら、
「うーん手ごわいですねぇ」
後にこの三菱ディーラーの整備士さんとは、僕が整備士の資格を取って前の会社に勤めた時に電撃的な再開を果たすのです。
「うわっ?整備士になってたんですか!?」
って。しかも彼は、僕がチームMHOだと一言も言ってないのに、僕の正体を何故か知っていたのが凄い。当時CARBOYという車雑誌にお世話になっていた頃、もしやと思っていたらしいのです。エスパーか!
ということでFCです。マフラーは8万円で車を買った解体屋さん兼ブローカーの人が探してくれました。それを譲り受けて、交換完了。
問題はウォーターポンプ。これは泣きたくなるくらい素人には手ごわかった。作業中ネジが折れちゃったりでひいひい言いながら交換しました。
陸事の検査官に言われたところを全部直して、再度ユーザー車検へ挑みました。
車検場にもっていったら、まさかのトラブルです。自賠責が足りないんです。前のユーザー車検では24か月ぴったりでしか切っていかなかったので、追加で1ヶ月入らないといけなくなりました。これが単月加入なのでかなり高い。
なんせ金欠アルバイトマンには非常に厳しい出費です。
殆どの検査を終えて最後にしたまわり検査で検査員が一言。
「エアポンプにホースがつながってないぞ」
おいおい、前回はそんなこと言わなかっただろうあんた。って心の中で叫びました。
が、ここでもまた不合格。ただし第二ラウンドが終わったばかりで、何とかなるかもしれない。
MHO兄の知り合いの知り合いが勤めるマツダディーラーのフロントの人に相談して、お昼休みなのに何とかホースをつなげてもらいました。
あの時はお世話になりました。僕は今整備士をしています!と感謝を申し上げたいです。
そんなこんなでものすごく苦労してFC3Sにはれてナンバーがついた日には感激でしたね。
整備から検査、登録のすべてをこの時に学んだと思います。
その後は1年半位乗って、カプチーノへ乗り換えたのです。
理由は勤めた先が指定工場で、ちょっとこの手の車は監査の目に入るということ。あと次回車検を通すには、どこをどう直せばいいか皆目見当つかなかったこと。
さらには結婚をして、維持をするのが経済的にきつくなったことです。
とまぁ、今あのFCが目の前にあったら保存モードですね。希少なロータリー車との思い出でした。