今の車はオーバーヒートなんかしないって思っていますよね?
でもオーバーヒートするんですよ。もちろんどこか壊れているからオーバーヒートするんですけどね。
今でもオーバーヒートの修理はたくさんあります。
もし、自分が乗っている車の水温計がHに近づいていたり振り切っていた。水温の赤いランプが点灯した!
そんな時はどうするべきか?
まずはヒーターを全開にすること
車がオーバーヒートを起こしている!メーターを見てそう感じたとき、最初にやるべきことは何か?
エンジンをいきなり切るのは駄目です。エンジンをとにかく停止させるときはエンジンルームから水蒸気などの煙が一気に上がった時。
そういう時はすぐさまエンジンを切ってください。
車から煙や水蒸気の類が出ていなければ、エンジンはすぐに止めないこと。
最初にやるべきことはたとえ夏であってもヒーターを全開にする。
何故ヒーターを全開にするかというと、冷却通路を最大限長く使うことで温度を下げるという手法です。
ヒーターを全開にするとヒーターコアまで冷却水が流れてきます。つまり車の中にある冷却水全てが循環する。そしてヒーターの風を全開にすることで、冷却水の温度を下げる効果もあるからです。
続いて安全な場所に停止して、ボンネットのレバーを開ける
ここでやるのはボンネットを開ける事ではありません。
ボンネットのレバーを引っ張って、ロックを一段階解除する。
ボンネットを開けるのはやけどをする可能性があるので避けてください。室内からレバーを操作してボンネットを一段階持ち上げる。これだけでも風が通るようになり、エンジンルームの温度を下げることができます。
電動ファンが回っているか?エアコンスイッチを入れてみる
オーバーヒートの原因に多いのは、電動ファンの故障です。
もし電動ファンが動いていないのなら、車を停止しておくのはNGになります。走行風を当てたほうがいいからです。
それを判断するために、エアコンスイッチを入れてみる。
エアコンスイッチを入れると強制的に電動ファンが回ります。エアコンを入れても電動ファンが回る音がしなければ、エンジンを停止させるか、車がいなければ低い回転をキープして走り出したほうがいいです。
ファンが回らないということは停車中に冷却水の温度を下げられないという事になります。
もし、クーラントが漏れているのが分かったら、エンジンを止める事。
最終的にはボンネットをひらいて、ファンベルトが切れていないかも確認出来たらしたほうがいいです。
今はタイミングチェーンなので、補機ベルトでウォーターポンプを回している車があります。
ウォーターポンプベルトが切れているのなら、冷却水が循環していないということなので、すぐにエンジンを止めないといけません。
ひとえにオーバーヒートと言っても、エンジンを止めていい場合とそうでない場合があります。
とりあえずヒーター全開のボンネットのロックを一段階解除するのは、どちらでも当てはめられるので実践してみてください。
ただしロックを解除した状態で走っちゃだめですよ。