今のスマートキーではなくて、昔ながらのキーの話です。
鉄のプレートキーと呼ばれるもので、これがドアを解錠しようとして回そうとしたら、すごく渋くて回らない・・・。
はたまたエンジンをかけようと、キーをひねったはずが回らない。
こんな故障が古くなってくると発生します。
これらの原因って、キーが使い込まれてすり減っているということなんです。
整備士になる前は、車の鍵が減るなんて考えた事すらなかったんですけど、事実使い込んでくると減ってきます。
鍵が減ると、回りにくくなる。
キーにはナンバーがふってあって、シリンダーのプレート溝に合致するようになっています。
ちなみにちょっと前の軽自動車なら、キーナンバーは4桁でした。
つまり1万台に1台は同じ鍵を使っているという事なんです。これは本当で、事実うちの会社でまさかの同じ鍵の車がバッティングしたことがあったんです。
車を預かったら、わかるように札をつけますが、札を付ける前に車両から鍵を抜いてキーボックスに入れて保管。
翌朝札をつけようと、車両と照合したら回る鍵があった。しかしそれはキーレスが付いてないタイプのキーだった。
もともとのはキーレスなしのタイプ。そんな超信じられない出来事が起きたんですよね。
もし、スマートキーじゃないキーを使っている新車を買ったとしたら?
そんなのってイモビライザーもついてないような車で、軽貨物位になってきましたけど。
新車のうちにスペアキーを作っておくことをお勧めします。
そして普段はそのスペアキーで使う。マスターキーは保存しておくという事です。
スペアキーを使い込んでくると、減ってきます。回りにくくなってきたらマスターキーからまたスペアを作るわけ。
するとまた減ってない鍵を作ることができます。鍵屋さんって基本的にはマスターキーでしかスペアキー製作を受け入れてくれないところがあります。
もし家の車の鍵が回りにくかったら、スペアキーで試してみて下さい。使われていないスペアキーの方が減っていないので、回りやすくなるはずです。
できれば鍵が減る前に、スペアを作っておくのがベストです。