MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

どうしてゴムブーツ類が切れると車検に通らないのか?

車検をするとき、よくある整備としてボールジョイントブーツの交換といった類のものがあります。

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お客さんに説明すると、大体言われるのが

「そんなものそのままでいい!」

と返されることがあります。

そんな時は印籠をだすかのように、

「修理しないと車検に通らないです」

と切り返します。その後に何故ボールジョイントブーツの交換をしないといけないのかを説明します。

ボールジョイントブーツってもちろんボールジョイントを保護するためにあります。

ボールジョイントは人間でいう所の関節にあたります。

ブーツが破けると、ボールジョイントがむき出しになるため、雨水にさらされると錆びてしまう。

ジョイントが錆びるとやせ細る。

結果、脱臼してしまうわけです。人間の脱臼も経験したことがある人はわかると思います。

僕も脱臼したことがあるんですけど、下手したら骨折より痛い。これは本当です。

車の場合、走行中にボールジョイントが抜けると、そこでハンドル操作が効かなくなって、事故まっしぐらです。

昔スズキのロアアームボールジョイントが非常によく抜けて、スズキや国交省が注意喚起を出しましたね。

ゴムブーツって部品だと500円弱から1000円くらいです。しかし交換工賃がソコソコ取られるので、お客さん的にはその部分の重要性を理解していないと、整備に不満がでてきます。

まさに絶対に譲れない部分の整備と言えるのがボールジョイントブーツ交換です。