車はスバルのサンバーです。
突然ギヤが入らないという事で、出張に行ってきました。
オーナーはおじいちゃんで、話を聞くと突然ギヤが入らなくなったというのです。
車はどこにあるのかと聞いたら、自宅まで何とか戻ってきたとのこと。
ギヤが入らないのに家まで戻ってくるということは、走行不能ではなさそう。
どのようにギヤが入らないのかというと、ローとセカンドしか入らないというのです。
僕は今までに2回ミッションブローをした車に遭遇したことがあります。1つは特定のギヤが全く入らないというものでした。
そしてもう1つはギヤが嚙みこんで抜けなくなるというもの。
どちらもOHが必須で、なかの状況によってはケースやシャフトもダメになってるので結局載せ替えるほうが良くなってしまう。
特定のギヤには入るという事は、他のギヤのシンクロなどがいかれたのかな?
そう思っていたんです。
現場について、現車を確認すると理由が分かりました。
マニュアルシフトって、Hパターンと呼ばれていますよね?
この車、左右方向がすかすかになっていました。それに対して上下方向は操作感があって、シフト操作が可能。
つまり、ローとセカンドって同一セレクト上の上下にあります。
サードとトップは同一セレクト上。バックも右下ですよね?
マニュアルシフトで、サンバーのように運転席からミッションが離れている車の場合って、ワイヤーを使ってミッションに動きを伝えています。
左右の動きはセレクトワイヤー。上下の動きはシフトワイヤー。
ギヤが入らなかった原因はセレクトワイヤーがおかしかったから。どのようにおかしかったかというと、セレクトレバーをミッションに固定するピンが抜けてしまっていたのです。
固定ピンが抜けると遊びが大きくなりすぎて、ギヤをセレクトすることができない。
思わぬ結果で、とりあえずピンを注文して付けると症状は改善しました。
と、この話はここまでにしておきます。実はこの奥深い原因が潜んでいるのを見逃しませんでした。続きはメインブログで後日。