今の現行車って、外回りを手でたたいてみるとわかりますけど、かなりの部位で樹脂製外板パネルを採用しています。
樹脂製だったものを金属製に戻している車種もありますが、軽量化などの目的で外板パーツが金属でなくなってきているんです。
ジムニーなどはその逆を突いて外板パネルは金属にしています。
樹脂製化するメリットってそもそも何があるのか?
外板パネルに樹脂を使うと狙えるのは軽量化です。軽くなるので、燃費にも貢献できる。
整備面でもメリットがあります。外板パネルを樹脂化すると、色付きでパーツ供給してもらえるものもあります。
バンパーが分かりやすいんですけど、塗装されている部品で供給されているので、ぶつけたら単純に交換が簡単にできる。
これが年数経過してくると、色なしだけしか供給されないので、塗装代がかかるんですけどね。
次にデメリット。
例えば塗装されているバンパーに10年くらい経過してから交換するとなると、色が全く違ってみえるんです。
他の部位は色あせているけど、バンパーはオリジナルのカラーコードで塗装されている。よく100-0被害の板金に多いんですけど、バンパーを新品交換したら色が全然違うという話。
違うんじゃなくて、他の部位が色あせしてるんだよって。こういう場合は色なしの方がいいです。
そして、フェンダーなども樹脂製になっていると、バンパーとの接合面にサポートを使わなくなるので、バンパーが壊れたら下手したらフェンダーもセットで交換しないと固定ができなくなるパターン。
あとやはり板金もしにくいですよね。
樹脂って弾力性があります。金属パネルを板金するのと、樹脂パネルを板金するのでは難しさが違うとおもう。
削れているところをパテで補修くらいならいいんですけど、変形してしまったパネルは元にはもどせませんよね。
強度的には担保されていると思いますけど、樹脂製パネルって軽くなる半面、いろいろとデメリットも出てくるなと思いました。