古くなってきた車で、トラブルとしてメーターが動かないというもの。
この診断って、ちょっと気を付けたほうがいいです。
例えば水温計だったり、燃料計だったり、タコメーターだったり、スピードメーターだったり。
昔の車みたいにメーターワイヤーで、メーターを動かしている車でワイヤー切れという確実な診断ができるものならいいんですけど。
そうではないものは気を付けないと駄目です。
例えば、燃料メーターならどうか?
まずゲージユニットとメーターを切り離して考える為、ゲージユニットの配線を短絡させるなどしますよね?
その時メーターがきちんと作動していれば、ユニット不良と考えられる。
タコメーターもそう。回転センサ側に問題がなければ、メーター不良である可能性が増えてくる。
ただし、ここで気を付けないといけないのはメーターの基盤部分です。特にプリント基板以外の電子部品がたくさんついているもの。
意外とメーター本体が不良という判断をしても、直らない時があります。
何故かというと、メーター基盤の抵抗値などが狂っていて正常に動かないケースが多くなってきます。
メーター故障の判断が微妙に難しくなってきているということですね。
メーターがもし不良だと思ったら、見積もりはメーターアッセンブリーにしておかないと、追加で基盤もと上積みをしていくと信頼がなくなりますから。
見積もりは高めで、請求はそれより安く。
それが一番いい印象になります。疑わしい部品があったらそれもきちんと見積もりしておく事。
最初にある程度の最大値にしておいて、引き算をしていくほうがトラブルにならなくて済みます。
このキャラバンもタコメーターが動かなかったんですが、カプラーを付け替えれば治りました。
この時点でタコメーター本体が駄目だと結論付けるのは早計。
取り合えずメーターアッセンブリの見積もりを伝えておいて、完全に壊れるまでは使うという判断をお客さんはしていきました。
完全に壊れちゃったほうが診断は楽ちんです。