毎年夏手前になると、整備工場では毎日のようにエアコンの修理が舞い込んできます。
エアコンの修理って、びっくりしますよ。かなり高いです。
一番費用がかさむのはコンプレッサが駄目になるケース。コンプレッサが駄目になると鉄粉がエアコンラインに混入するため、周辺の部品交換も必要になります。
コンプレッサだけ交換したとしても、内部をクリーンにしないとまた壊れてしまう。軽自動車でも10万円オーバーの修理代になります。
ではエアコンを長持ちさせるにはどうするか?
自分でできることは2つです
まずはエアコンフィルターをこまめに交換する。
これはエバポレーターを保護するのに重要です。フィルターがなかったりすると、ダイレクトに外気のゴミなどがエバポレーターへ付着します。
すると空気が通らなくなるため、ブロアモーターの風量も弱くなる。
もちろんそこで湿気が蓄積するので、腐食を起こしてガス漏れしやすくなる。
続いてエアコンを長持ちさせるには、なんてことはなく年中通して使ってあげる。
よく冬になるとエアコンはいれないでヒーターだけにする人も居ると思います。
エアコンを長持ちさせたいのなら、年中通して使う事。
これには理由があって、コンプレッサのオイルってガスの中に混じってます。つまりエアコンをいれないでいる時間が長くなると、コンプレッサの潤滑が不良になる。
いわゆるドライスタート状態です。
これを繰り返すと少なからずコンプレッサに負担がかかってきます。
年中エアコンを使う事で、ドライスタートを最小限にとどめることが可能になります。
あとはちゃんとしたエアコンステーションをもってる業者に、内部をクリーニングしてもらうのがいいです。
エアコンラインに水が混入すると寿命が短くなります。高性能なエアコンステーションならば、内部をカラカラのドライ状態にして真空引きをし、きちんとしたガスを規定量充填できます。
これはかなり効果的です。
今新車に搭載されている新冷媒はガスの値段が従来の20倍近くしますから。エアコンガスってR134は1本500円もしません。
HFO1234になると、なんと1本1万円近かったりするんです。恐ろしいです。新車に搭載されている新冷媒タイプはさらに修理代がかかるので注意です。