MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

雪国だとオイルフィルターが錆てパンクし、オイル漏れを起こすことがある

まずはこちらをご覧ください。

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入庫してきたときは結構な勢いでオイルが漏れてきていました。

多分これ、雪が降らない地域の整備士の人は驚きの光景かもしれません。

というのも、ぼくも整備士になりたてのころって、こんなものが錆てパンクするなんて言う考えすら持っていませんでした。

オイルフィルターですよ?フィルターからオイル漏れを起こすとなれば、パッキンがよじれだったり噛みこみが甘かったりとか。

そんなこと位しか考えつきません。

でも実際に雪国の整備士をしていると、こんな光景がたまにあるんです。

おそらく僕が働いている地域よりも北の地域で働いてる整備士の人は、

「そんなもん当たり前だろ!」

と思ってるのではないかと。

オイルフィルターって錆びて穴が開くんですよ。

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今回のフィルターを見る限りだと、取り付けはまあ問題ないと思います。

よくないのが、ギザギザのレンチを使って、取り付け時に塗装が剥げてしまってる時。

出来ればカップタイプを使うべき。

取り付け時に塗装が剥げてそのままにしておくと、そこから錆びるのが速くなる。通常よりも早いタイミングで穴が開いてしまいます。

僕は車検などで入庫してきた車で、フィルターに取り付け時についた傷がある車などは、フィルターにも塗装をしています。

下廻りの塗料ですけど。塗料が剥げたままにしておくとさらによくないです。交換させてくれってお願いしても、交換したばかりだと拒否されることがありますからね。

オイルフィルターに穴が開くと、結構な勢いでオイルが噴出してきます。完全に穴があいたら数分でオイルなんかなくなっちゃうくらいです。

油圧がかかっていますから。

この車は入庫した段階でレベルチェックをしましたが、レベルゲージの下限よりも上にあったのでまあセーフでした。

たかがオイルフィルターですけど気を付けないといけません。