まずはこちらをご覧ください。
このエンジンは、圧縮が抜けてしまったエンジンを分解して検証したものです。
圧縮が抜けた原因はこちらです。
本来なら動かないといけないピストンリングが膠着してしまっています。
このため、コンプレッションリングで圧縮を保持できなくなりパワーダウンしてしまった。
何故このようなことが起きるのか?
ピストンリングが膠着する原因って、意外と身近なところにあったりします。
原因として考えられる身近なものはエンジンオイルの交換です。
どういうことか?
エンジンオイルの選定を間違えてしまうとこうなることがあるということです。
具体的には安いオイル。
オイルのグレードが著しく低かったり、性能が低かったりすると、ピストンのリング溝にスラッジが溜まって最終的に膠着してしまう。
ピストンリングのうちコンプレッションリングが膠着すると圧縮が抜ける。
オイルリングが膠着するとオイル上がりが発生します。
よく議論となるのが高級オイルを使うか、安いオイルを使うかというもの。
安いオイルの中には、清浄性があまりないものがある可能性がある。
期待している清浄性よりも性能が劣っていたら、エンジン内部にスラッジが溜まっていきます。
スラッジがたまると結果的にリングが固まってしまうという悪循環に陥ります。
市販されているエンジンオイルでそこまで悪い物って、なかなか見当たりませんけど長い間使い続けると、こういう結果になるものもあるという事です。
エンジンオイルを入れて、汚れないオイルっていうのは清浄性があまりないものと言い換える事も出来ます。
逆に新油にしてすぐに汚れるオイルっていうのは、ちゃんと清浄性が働いているという証拠でもある。
もしずっと安いオイルを使い続けているのなら、ピストンリングの膠着を溶かすオイル添加剤などを試すのも一つの手段だと思います。