長年自動車整備をしていて、一番大敵だと思ったのは何か?それはやはり錆なんだと思います。
例えば、とあるネジを外さないと修理ができない部位。そのネジ1本が非常に錆びていて外せそうにない。
こんなシチュエーションって山ほどあります。
錆びていない車の作業って、雪国の整備士から見ると非常に作業がしやすいです。
なんだかステップから光がもれているぞ?と思ってフロアマットをはがしてみる。
どうでしょう?実は床がすでに底抜けていたというパターン。
フロアマットがあるから足がおちなくて済んだけど。実は空中に浮いていたんだよという。
水抜きの悪いフレームなどはこの有様です。ここまでひどいともちろん車検に通せません。
リヤのサスペンションメンバーがごっそりと落っこちてしまいそう。
そんな状態です。
どんなに難しい作業よりもこの手のボディの錆っていうのが、一番作業のネックになってくると思います。
このフレームの車はスバルのRA型プレオですが、メンバーを降ろしてフレームを板金修理してもらったこともあります。
修繕費は20万円を超えましたね。
車検を通すのに20万オーバーの板金フレーム修理が必要である。これはいかがなものかと。
この当時のプレオとダイハツのリヤフレームは錆びて朽ち果てることが有名です。
これは水抜きの構造がよくないんだから、メーカーがちゃんと面倒見てほしいよなと現場は思っています。お客さんがかわいそうです。