今では珍しくなってきましたね。点火装置にディスビを使ってる車。
ディスビというのは配電器で、イグニッションコイルからの電気を各シリンダーへ配電する部品です。
今でこそ、ダイレクトイグニッションシステムで各気筒に1つずつイグニッションコイルが付いていますけど。昔の車の点火装置にはディスビが使われていました。
ディスビはカムシャフトから動力を得て、回転しています。
ローターが回転してディスキャップの接点に火花を飛ばして、プラグコードを伝わりプラグが点火する。
ダイレクトイグニッションはたとえ1つのコイルが壊れてもエンジンがかかるはかかります。
しかしディスビ式のもので、イグニッションコイルやディスビが壊れるとエンジンはかかりません。
ディスビはカムシャフトから動力を得ているので、そこからオイルが漏れることがあります。
有名なのはディスビがシリンダーヘッドに刺さる部位。ここはディスビにOリングのパッキンを付けることで、オイルが漏れ出さないように封入しています。
しかしパッキンはゴム製なので硬くなります。すると弾力性が失われるので、オイルが漏れてしまう。
なので、ディスビにOリングの交換はつきものでした。
困るのが、ディスビのOリングではなくてシャフトの軸からオイルが漏れてきてしまうもの。
ディスビって、非分解式なので、その部分のオイルシールを交換したくても部品の供給が出ないので、この時点でディスビ本体を交換することになります。
ディスビって軽自動車のものでも5万円くらいする高価な部品でした。
ダイレクトイグニッションは1つ1万弱が相場なので、どっちがいいのかなって迷ってしまいますね。
まあディスビの方がロスが大きいのは間違いないので。でもダイレクトイグニッションは壊れるんですよね。リークして。
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