日産のキャラバンです。クラッチのOHを依頼されたので、言われるがままOHしました。
クラッチが滑っているから、OHしてくれという依頼だったのですが、これが落とし穴でした。
縦置きミッションなので、降ろすのは簡単です。
問題はクラッチ。
確かに減ってはいるものの、ずるずるとまでは減ってないような状態。
しかし、車はほとんど動きません。
とりあえず、クラッチを組んでミッションを載せてみたんです。
すると、やっぱり車に駆動がかからない。
何だこれ?
調べてみたらフライホイールに秘密がありました。
どうやらフライホイールの中に1WAYクラッチのようなものが内蔵されているようです。
しかしこのフライホイールが非常に高い。当時で確か9万円くらいしたと思います。
非分解式のフライホイールを分解してみました。
中身はこのようになっていました。
やはり内部のプレートが折損していました。これが原因で駆動がかからなかったようです。
もちろんクラッチをOHするときに、フライホイールも同時に交換をお勧めしましたが、費用が高すぎるのでとりあえずクラッチのみOHしてみてくれと言われたんです。
でも組んでみたら、全然駆動がかからないまま。
大きいトルクに対して、ねじれ防止の役割もになっていたのかもしれませんけど、こんな仕組みのフライホイールはいらないなぁ。
せっかくクラッチをOHしたとしても、フライホイール側で駆動がかからないようになってれば意味がありませんからね。
商用車は走ってなんぼなので、この辺の部分はシンプルな構造にしておいてもらったほうが嬉しいですよね。
もしこの手のキャラバンに乗ってる人がいたら気を付けてください。
クラッチが駄目になったとしても、それはフライホイールの仕業かもしれません。ちなみにこの車両は20万キロくらいはしっています。
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