MHOエンジニアリング

現役猫系自動車整備士YouTuberチームMHOの車ブログ

ガス欠は百害あって一利なし!エンジンが壊れる危険も

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僕は今までガス欠に遭遇したことって何度かあります。

 

覚えている3つの出来事を紹介。

 

最初はガソリンスタンドで働いていたころの話。

給油に来た1台の車が、スタンド構内に入ってきました。そこから動かない。どうしたのかと近づいていったら、何と手で車を押し出しました。

 

駆け寄ってみたら高校の時の知人でガス欠で止まったというわけです。これが生まれて初めて目撃したガス欠。

 

続いては整備士になってから。先輩とお客さんの家に車の引き取りに出かけて行った時。走らせている会社のサービスカー、いきなりメーター廻りのランプが点灯して、先輩がうなった!

「うおっ!ガス欠だ!」

すぐに路肩に寄せて救援を呼びましたが、その時は走っててガス欠になるってこんな感じなんだなぁって。新人の頃です。

そもそもガソリン位チェックしておけよって心の中で突っ込んだりしました。

 

自分の車でも一度ガス欠っぽい症状になったことがあります。

当時乗っていた車はカプチーノ。車検で会社にて整備をしていた。ガソリンメーターが最後の1メモリだった。

燃料警告ランプこそ付いていませんでしたが、いつも燃費を計測していると残量が心配なくらい走っていた。

完成検査でリフトアップしてエンジンをかけていると、何やらエンジンの調子がイマイチ。

エンジンを止めてリフトダウンしたのち、車を出そうとクランキングしたらエンジンがかからない。

そうなんです。空気を少し吸い込んだのか、若干のガス欠症状をおこしていました。何とかクランキング長めで始動できましたが、びっくりでした。

燃料ランプが点灯しなくてもこうなるんだって。

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ガス欠って、車にとっては百害あって一利なしです。

ガソリンは燃料ポンプも潤滑しているし、エンジン内部も冷却させています。

単純に燃える燃料だけというわけではないんです。

ガス欠になると、燃料ポンプも焼き付くことがあります。

高負荷状態でガス欠になると、ピストンの冷却が間に合わなくて、ピストンに穴があくことだってあるんです。

僕は昔若かったころは、ガソリンと言えば1000円分とか2000円分とかしか入れてませんでした。単純にお金がそこまで回らなかったから。

だけど、どうせ入れるのは同じだし、ガソリンスタンドまでの往復を考えると、満タンにしておくほうがいいに決まっているという結論に達し、生活が苦しくても給油は満タンにするようにしています。

近年起きた災害もそれを考えさせてくれましたね。有事の時ってガソリンを入れられない。ガソリンスタンドがやってなかったり、売切れたり。

そんなことを経験したので、燃料は満タンにするようにしました。

 

ガス欠は車にとって百害あって一利なしです。