今の車って昔の車とは比べ物にならないくらい、作業後にリセットをする必要があるものが増えてきています。
昔の車で覚えているのはトヨタのハイエース系。タイミングベルト交換時期がやってくるとメーターにランプを点灯させる。
いすゞのエルフもこのランプが点いていたのを覚えています。
10万キロでランプを点灯させるギミックが仕掛けられていて、解除するにはメーターを外して基盤についているネジを付け替えるという作業が必要でした。
ハイエースのタイミングベルト警告灯に関しては有名だったので、忘れる整備士はまあ少なかったです。
それが今ではオイル交換をしたらリセットをしないといけない車が多いです。
マツダのスカイアクティブDを皮切りに、スズキのエブリィやホンダ車全般。
オイル交換のマークだけかと思いきや、メンテナンス時期をしらせるスパナマークが点灯したり。
困るのが、現場の整備士がこれらを整備後にリセットし忘れる事例が増えてきたこと。
原因は何なのかを考えてみたんですが、シンプルなことでした。
・入庫時にランプが点灯していないと気が付かない
・そもそもその車種にその手のランプが存在することを知らない
・どの車種にどんなランプがあるのか分からない
以上が理由なんだろうなと。
後輩が整備士が車、車検などが終わった後にランプが点いたという苦情をここ数年何件かもらっています。
その都度、こういうランプが点いてるから気を付けないとねって、内部に周知するんですが、新型車が出るとまた勝手が違ってくる。
また新たなメンテナンスリセットが出たりして困惑する・・。
外国車などは専用診断機がないとそもそもリセットできないものもあったり・・。
今ではほぼ常識になってきましたが、数年前から入庫してきた車に関して全てOBDを接続して過去の故障コードが入力されていないかを点検しています。
その際にメンテナンスデータを読み取れる車種ならいいんですけど。
この辺はイタチごっこになりつつあります。もう今出ている新型車に関して言うと、この手のランプが絶対にあると思っているので、オンライン説明書をよく読むようにしています。