ホンダの軽商用バンとしてデビューしたN-VAN。
スペアタイヤを取り外すためにリヤバンパーを外す必要がある!ということでも驚いたのですが、この前マニュアル車でもう一つ驚いたことがありました。
AT車のN-VANは足踏み式のサイドを採用していますが、マニュアル車は懐かしのステッキタイプでした。
みた事がない人もいるかもしれません。
トラックなどがこの手のサイドブレーキを採用しています。使い方はこのステッキのような形をしたバーを引っ張ることで、サイドブレーキが作動します。
ひっぱった状態で、サイドブレーキなので保持します。
これを解除するにはどうするのかというと、ステッキの取っ手部をひねると戻ります。
このように90度ひねる。
するとレバーが中へ戻っていきます。
どうしてこんなステッキタイプを採用したのかなと思ったんですが、N-VANの場合フロアサイドを採用するには位置がイマイチです。
フロアサイドを採用するとダイレクトにサイドブレーキワイヤーを引かないといけません。
ステッキタイプにすると、サイドワイヤーはインパネの方へ取り廻すことができる。
この辺のスペースの問題でしょう。
もともとAT車は足踏みタイプのサイドブレーキを採用していることを考えると、ボディの取り回しは足元へサイドブレーキワイヤが引っ張ってきていると思う。
そこからマニュアル用へ変更をかけると、ステッキタイプになったと。
マニュアルだとクラッチペダルが増えるので、足踏みサイドは装備できません。
こうして出来上がったのが懐かしのステッキ型サイドブレーキなんですね。
それにしてもこのN-VANという車、奇想天外なギミックがたくさんあるのでなかなか楽しいです。
スペアタイヤにしかり、マニュアルのサイドブレーキに然り。
ただこのパッケージだと、同じ商用バンのエブリィやハイゼットよりは室内が広くないので、知恵で勝負といったところですね。
本当なら純粋な1BOXタイプの貨物車の後継モデルを作ればよかったんですが、逆を狙ってN-VANは新しい層にも支持されつつあります。