先日ツィッターで紹介した塩カルの錆による被害。塩カルというのは積雪地方で凍結防止剤として道路に散布されるものです。
その名の通り塩を道路に散布しています。これが車を錆びさせてしまう。今回はそんな塩カルと錆について。
塩カルってボディや足廻りを錆びさせてしまうというイメージがありますよね?被害を受けているのはそこだけじゃありません。ブレーキ廻りも非常に深刻な状況に追い込まれています。
写真はディスクブレーキのブレーキパッド。ブレーキパッドも錆てきてしまい、摩材として使える部分がいきなり脱落することもあるんです。
ブレーキローターもこの通り。左下の写真なんかローターの4分の1くらいしかブレーキパッドが当たっていないのが分かります。
こんな状態でブレーキをかけているって怖くないですか?ブレーキテスターにかけると車検をクリアするだけの制動力は出ていることもありますけど、危ないです。
もちろんボディーへの腐食もこの通り。
明らかに錆びてるなぁという位ならまだいいんです。困るのが穴が開いてしまってるケース。
こちらはダイハツのムーヴです。リヤの足廻りが内側から腐ってしまいます。ブレーキホースを固定している部分がブラブラしています。
もちろんここまでフレームに穴が開いていると、車検の検査は通らないので板金修理が必要です。
車を構成するフレームに著しい穴が開いていると、車検の検査にひっかかってしまいます。塩カルはこれら車の下回りを非常に痛めつけてしまいます。
新車当時に分厚いノックスドールなどを塗布してコーティングしておけば、ある程度の期間は持ちますが、内部から腐食してくるものに関しては、定期的にノックスドール750などを流し込んでおかないと錆びてきます。
スバルのTT型サンバーもリヤサスペンションのコイルスプリングが取り付けられている上部のブラケットが錆てきます。
しかもこの部分は新品部品のパネルが製廃なので、修理するのなら程度の良い車からパネルをはがして溶接をしないと駄目になっています。
積雪地方の塩害って想像以上にひどいものです。
中古車を買うのであれば、できれば積雪地方や海沿いなどで使われている車は下回りをきちんとチェックしてから買ったほうがいいと思います。
表面のボディだけワックスっでピカピカだけど、実は下廻りがこんな状態なんです!という中古車も何台も見てきたので、注意してください。